【新日本】〝絶対王者〟矢野通「傷ものにしやがって!」 背中真っ赤に腫らしながらKOPW防衛

オーエンズを沈め、KOPW無敗街道を突き進む矢野(中)

新日本プロレス27日の大阪城ホール大会で行われた「KOPW 2021」争奪戦は、タイトル保持者の矢野通(42)がチェーズ・オーエンズ(30)の挑戦を退け防衛に成功した。

この日の争奪戦はファン投票の結果、矢野考案のルールを採用。両選手の手首をテキサス・ストラップでつなぎ、4つ目のコーナーパッドを外した選手が勝利となる「YTR式テキサス・ストラップマッチ」で行われた。手をつながれ自由を奪われた状態で相まみえた矢野はストラップを利用してオーエンズを叩いたり知能戦を展開しながらコーナーパッドを外していく。

もっとも最後の1つを外さない限りは勝敗は決しないこのルールは、3つ目が外されてからが本番だ。いよいよ佳境となったところで、矢野は場外に引きずり落とされゴングで殴打されてしまう。さらにリング上でも膝蹴りを浴びるが、コーナーパッドを外しにかかったオーエンズをストラップで強引に引っ張ると起死回生の鬼殺しがさく裂。マットに叩きつけてKOし、悠然と最後のコーナーパッドを外し勝利を収めた。

昨年8月の新設以降、KOPW戦では無敗を誇る〝絶対王者〟はストラップで叩かれ真っ赤に腫れた背中を見せながら「チクショー! 痛い! 俺の背中を傷ものにしやがって!」と絶叫。「おいおい、ベイビー(KOPWのトロフィー)を抱えたこんな傷のある男が、どこに買い手があるんだバカヤロー。だからこのベイビーは俺が守るしかないんだよ」と、引き続きトロフィーを守り続けることを誓っていた。

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