明治安田J2第1節第1日(トランスコスモススタジアム長崎)V・ファーレン長崎は金沢に2-1で競り勝ち、白星発進した。
今季のJ2第1号ゴールはV長崎の毎熊が奪った。前半4分の右CK。秋野が蹴ったインスイングのクロスを富樫がニアでコースを変えたところに、ファーサイドから走り込んで合わせた。ゴール後は澤田の第1子誕生を祝うゆりかごダンスを披露。派手なパフォーマンスで2021年シーズンの幕開けを告げた。
地元長崎出身の右サイドバックが、開幕節から高い攻撃性能を発揮した。チームのファーストシュートでゴールネットを揺らした後も、一瞬のスピードで相手を抜き去って何度も好機を演出。白星発進に貢献して「勝つことだけ意識してやっていた」と喜んだ。
昨季はルーキーイヤーながら36試合に出場して3ゴール4アシストを記録。周囲の期待を超える活躍を見せたが、昇格を逃して「まだまだやれた」という気持ちが強かったという。J1からの誘いを断り、引き続きブルーのユニホームを着てピッチに立つ決意をした。今季は副主将も任されている。
プロ入りを機に大学時代のFWからコンバートされたサイドバックというポジションにも、やりがいを感じている。「サッカーを始めたころみたいに、少しずつうまくなっていく懐かしい感覚が楽しい」。プロ入り2年目の目標を「アシストを昨年の2倍は取りたい」と語る23歳が、まずはゴールという形で結果を出した。