契約最終年のプーホルス 「今季終了後に判断」を改めて強調

アルバート・プーホルス(エンゼルス)は日本時間2月23日、大量の不在着信とテキストメッセージが届いていることに気が付いた。テレビをつけ、何が起きているかを把握。妻・ダイドレがインスタグラムで「今季がラストシーズンになる」と今季限りでの現役引退を示唆していたのだ。その後、その投稿は「エンゼルスとの10年契約のラストシーズン」と訂正されたが、プーホルスは同28日、「引退は未定。今季終了後に判断する」と改めて強調した。

プーホルスは「今季のことだけに集中している。(引退するかどうかの)決断はシーズンが終わってからすることになるだろう」と従来通りの発言を繰り返し、現役引退は未定であることを強調。「ダイドレが何を伝えようとしていたのかは理解している。ソーシャルメディアの時代だからこういうことはよくあるよ。妻には気にしないようにと伝えた」と妻への気遣いも見せた。

MVP3度、オールスター・ゲーム選出10度という輝かしいキャリアを歩んできたプーホルスは通算650本塁打と650二塁打の両方を達成した唯一の選手であり、将来のアメリカ野球殿堂入りが確実視されている。身体を入念にケアしていることもあって過去2年間は故障者リスト入りすることなくプレーできており、合計170試合で30二塁打、29本塁打、118打点を記録。「まだ十分にやれる」と考えているようだ。

プーホルスは今季の目標について「健康を維持してチームの勝利に貢献すること」とコメント。「僕はこのチームの力になりたいんだ。もしシーズンが終わったときにもう限界だと判断したら、現役引退を表明して家に帰るよ。でも、まだその段階ではない」と今季の活躍を誓った。また、現役引退を表明する際は「誰かのSNSの投稿ではなく、自分自身でファンに伝える」と語っている。

ジャレッド・ウォルシュの台頭により、今季のプーホルスの出場機会は限られたものになることが予想される。しかし、ジョー・マドン監督はプーホルスをチームリーダーとして必要な戦力と考えており、プーホルスも自身の役割を理解している。10年契約のラストシーズン。プーホルスはチームを2014年以来7年ぶりのポストシーズンへ導くことができるだろうか。

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