ひな祭りに合わせ、座間神社（神奈川県座間市座間1丁目）が77段の石段や社殿にひな人形約千体を飾り付ける催しが28日、始まった。入場無料で3月3日まで。
地元有志らによる実行委員会が伝統文化を大事にしようと5年前に始めた。ひな人形は、子どもたちが成人したため同社に納められたものを飾っているという。
市内外から訪れた人たちは、急な石段の下から上までびっしりと並べられた色鮮やかな人形の列に圧倒された様子で、交代しながら写真に収めていた。開催5回目を記念して作ったオリジナルソングが地元のソプラノ歌手、横山政美さんによって境内で披露された。
初めて訪れたという相模原市南区の主婦（38）は「自宅にも娘のためにひな人形を飾っているが、ここではその数の多さに驚いた」と感想を語った。
新型コロナウイルスの感染拡大で開催するか否か迷ったという同神社・神社会館代表の山本修子さんは「春のイベントとして定着し、毎回楽しみにしている方が多くなった。本来、子どもたちの健康を願う目的もあり、対策を講じて行うことにした」と話している。
展示は3月1、2日は午前10時から午後6時半（ライトアップあり）。最終日の3日は午後5時で終了する予定。
