リバプールに身売りの予兆 ウォール街の投資会社が有力株主となる大型取引成立へ 

リバプールの本拠地・アンフィールド(ロイター)

イングランド・プレミアリーグの強豪リバプールによる〝大型取引〟が、将来の身売りにつながる動きと話題になっている。

米メディア「スポルティコ」は「レッドバードキャピタル(RBC)が、フェンウェイスポーツグループ(FSG)の株式10%を7億5000万ドル(約800億円)で買収」と報じ、近日中に両者の間で巨額取引が成立する見通しとなった。
ウォール街で新進気鋭の投資会社として知られるRBCは最近スポーツ界への進出に力を入れており、フランス2部トゥールーズの85%の株式を取得して経営権を握った。また、スポーツマーケティングやマネジメントを手掛け、米大リーグ・パドレスのダルビッシュ有投手(34)など大物アスリートが所属することで知られるワッサーマンメディアグループにも出資し、30~40%の株式を保有している。

そうした中でRBCが今度はプレミアリーグ屈指の人気チームであるリバプールに白羽の矢を立て、有力株主となる大型取引が成立しようとしているのだ。

英紙「デーリースター」は「FSGは、10%の株式を〝将来の購入者〟に売却する」と報じ、RBCが将来的にリバプールの買収を視野に入れた動きと指摘。FSGは米大リーグの名門レッドソックスのオーナーとして知られ、リバプールの買収でサッカー界への進出が話題になったが、新型コロナ禍の影響などで今後売却される可能性が取りざたされていた。

果たしてリバプールの身売りへとつながるのか。昨季のプレミア覇者で世界屈指の人気クラブだけに、今後の動向に注目が集まる。

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