前田健太も注目「いいピッチャー」 度胸満点の広島ドラ3右腕は評価うなぎ上り

広島・大道温貴【写真:荒川祐史】

阪神、巨人を相手に練習試合で3試合に登板し計3回無失点、5奪三振

2021年シーズン開幕に向け、各球団ともキャンプ終盤に差し掛かっている。すでに練習試合が行われ、3月2日からはオープン戦が始まる。そこで、Full-Count編集部では「期待のイチ押し選手」を各球団1人ずつピックアップ。2年連続Bクラスから巻き返しを狙う広島からはドラフト3位の大道温貴投手(八戸学院大)を挙げたい。

度胸満点の投球で存在感は日に日に増している。キャンプ序盤のフリー打撃では力強い直球を武器にバットをへし折ると、練習試合でも阪神、巨人を相手に3試合に登板し計3回を無失点、5奪三振と圧巻の投球を見せている。チームは中継ぎ陣の立て直しが急務なだけに救世主として期待もかかる。

春日部共栄高から八戸学院大に進学し、1年春のリーグ開幕戦から先発を任されるなど4年7季で43試合に登板し、22勝6敗。252回2/3を投げ、防御率1.75、253奪三振の成績を残し広島からドラフト3位指名を受け入団。憧れの投手には「自分の魂とボールの勢いがマッチしている。一番、インパクトが強かった」と、自身の投球スタイルと似た元ソフトバンクの斉藤和巳氏を挙げる。

昨年のチーム防御率は4.06とリーグ5位。救援だけに絞ると防御率4.64はリーグワーストだった。勝ちパターンを確立できなかったことが低迷の要因ともいえる。ルーキーではドラフト1位の栗林良吏投手、同2位の森浦大輔投手と開幕1軍を目指すが現状は大道が一番のインパクトを残したといってもいい。

偉大な先輩も注目している。巨人との練習試合を見たツインズ・前田健太投手も自身のツイッターで「大道くんっていいピッチャーやな」と高評価。これには大道も「この言葉を自信に変えてもっとレベルアップしカープのために活躍できるように頑張ります!」と活躍を誓っている。

広島の練習試合・オープン戦の日程

3月
6日 ヤクルト戦(13時・マツダ)
7日 ヤクルト戦(13時・マツダ)
9日 阪神戦(13時・甲子園)
10日 阪神戦(13時・甲子園)
12日 日本ハム戦(13時・マツダ)
13日 日本ハム戦(13時・マツダ)
14日 日本ハム戦(13時・マツダ)
16日 西武戦(13時・メットライフ)
17日 ヤクルト戦(13時・神宮)
19日 ソフトバンク戦(18時・PayPayドーム)
20日 ソフトバンク戦(13時・PayPayドーム)
21日 ソフトバンク戦(14時・マツダ)

開幕戦 3月26日 中日戦(18時・マツダ)
(Full-Count編集部)

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