開幕戦リタイアのタナクが雪辱。WRC第2戦アークティック、トヨタ最上位はロバンペラ

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 2月28日、WRC世界ラリー選手権第2戦アークティックはデイ3のSS9、SS10が行われ、初日からラリーをリードしてきたオット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)が最後まで首位の座を守り抜き今季初優勝を飾った。

 新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で中止となったラリー・スウェーデンに代わって、急きょ開催が決まったアークティック・ラリー・フィンランド。同国北部“サンタクロースの村”として知られるロバニエミを拠点にし、北極圏を含むエリアが戦いの舞台となった今戦はシーズン唯一のフルスノーラリーだ。

 そんな第2戦で初日からスピードをみせている2019年王者のタナクは、2番手につけるトヨタの若手カッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)に対して24.1秒のリードを持って最終日を迎えた。

 デイ3は全長22.47kmの“アイッタヤルヴィ”でSS9と、再走ステージのSS10が行われ、ふたつのステージの間にサービスは挟まないスケジュールで進行。そのオープニングでは総合5番手につけているエルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)が今大会2度目のステージ優勝を飾り、僅差でロバンペラとヌービルが続くトップ3オーダーに。

 一方のタナクはエバンスから5.9秒遅れのSS6番手に留まり、この時点で総合2番手ロバンペラとのギャップは19.2秒、総合3番手の僚友ヌービルとは21.1秒差となった。

 迎えた最終SS10。ステージ上位ドライバーとマニュファクチャラーにボーナスポイントが与えられる“パワーステージ”に設定された同ステージでは、ロバンペラがベストタイムを刻みボーナスの5ポイントを加算した上で、総合2位以上を確定させる。

 最終走者となったタナクはややペースをセーブしながらも、チームメイトのクレイグ・ブリーン(ヒュンダイi20クーペWRC)、ヌービルに次ぐステージ4番手でフィニッシュを切り2点のボーナスポイントを獲得。そしてアークティック・ラリー・フィンランド優勝を決めた。

 優勝候補の最右翼に目されていたロバンペラは最終的に17.5秒及ばず2位に。しかし、ボーナスポイントを合わせた獲得ポイントは39点に上り、第2戦終了時点で選手権リーダーとなっている。その20歳のフィランド人と接近戦を演じたヌービルは2戦連続となる3位表彰台を獲得。4位にはヒュンダイの3台目を駆るブリーンが入り、トヨタのエバンスが5位に続いた。

 TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムにより、今季全戦をヤリスWRCで戦う勝田貴元は、最終SSで6番手を争っていたオリバー・ソルベルグ(ヒュンダイi20クーペWRC)がドライビングミスでタイムを失ったため、ひとつ順位を上げ6位でフィニッシュ。前戦モンテカルロに続き自己最上位タイで北欧スノーラリーを終えている。

 7位以下はソルベルグ、Mスポーツのテーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)、ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)となり、WRC2クラスを制したエサペッカ・ラッピ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)までがトップ10に入った。

 前日のSS8でフィニッシュ直前にデイリタイアを喫したセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)は、再出走を果たしたデイ3のパワーステージで5番手タイムを記録し、ボーナスの1ポイントを獲得している。

 WRCの次戦第3戦『クロアチア・ラリー』は4月22~25日、東ヨーロッパのクロアチアで開催される予定だ。

カッレ・ロバンペラ(ヒュンダイi20クーペWRC) 2021WRC第2戦アークティック
ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) 2021WRC第2戦アークティック