「誹謗中傷、差別受けた」 クラスター県内高齢者5施設

クラスター発生後に日常を取り戻し、入居者の介護に当たる高齢者施設の職員。差別的言動に苦しんだ施設もあったという=27日午後、宮崎市(敷地外から許可を得て撮影)

 新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した県内の高齢者施設の多くが、誹謗(ひぼう)中傷や差別と感じる言動を受けていたことが宮崎日日新聞の取材で分かった。職員の子どもが保育園や小学校への登校を拒まれ、家族が出勤停止となるといった影響も。通常の介護業務に加え、クラスター対応で負担が増す中、職員は周囲の心ない言動に苦しんだといい、県は「闘う相手はウイルス。誹謗中傷や差別は許されない」と呼び掛ける。

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