ロイヤルズがドージャーと契約延長 4年2500万ドルとの報道

「ESPN」のジェフ・パッサンによると、ロイヤルズはハンター・ドージャーと4年2500万ドルでの契約延長に合意したようだ。5年目にあたる2025年は年俸1000万ドルのオプションとなっており、出来高などの条件を全てクリアした場合、5年間の総額は4900万ドルになるという。ドージャーはサービスタイムが3年を超えたばかりのため、今回の4年契約は年俸調停期間の3年とFA期間の1年目をカバーするものとなる。

現在29歳のドージャーは2013年のドラフトでロイヤルズから全体8位指名を受けてプロ入りし、2016年にメジャーデビュー。翌2017年はメジャーでの出場機会がなかったが、2018年は102試合と一気に出場機会を増やし、自身初の2ケタ本塁打となる11本塁打を記録した。

チームの主力の1人とみなされるようになったのは2019年で、この年は139試合に出場して自身初の規定打席到達を果たし、打率.279、26本塁打、84打点、OPS.870をマーク。10三塁打は同僚のウィット・メリフィールド、アダルベルト・モンデシーと並んでリーグ最多タイの本数だった。

昨季は44試合に出場して打率.228、6本塁打、12打点、OPS.736と低調だったものの、チームからの期待は依然として大きい。過去3年間は一塁、三塁、右翼など複数のポジションを転々としてきたが、今季は三塁に固定される見込みだ。

今オフから年俸調停期間に突入したため、ロイヤルズはFAになるまでドージャーをあと3年保有できるものの、早めに契約延長に動いた。5年目のオプションが行使された場合、ドージャーがFAになるのは2025年シーズン終了後となり、このときドージャーはすでに34歳。選手としてのピークをロイヤルズで終えるのはほぼ確実だろう。

ロイヤルズは若手投手の台頭とともに勝負モードへと切り替わりつつあり、ドージャーは少なくとも今後4年間、主力の1人としてチームを牽引していくことになる。

© MLB Advanced Media, LP.