【RISE】那須川天心が44連勝“最後の花道”プランを伊藤代表が明かす

那須川(右)は志朗を寄せつけなかった

“最後の花道”はどうなるのか。28日の立ち技打撃格闘技イベント「RISE」横浜大会で“キック界の神童”こと那須川天心(22)は志朗(27)に判定3―0で快勝し、プロデビューからの連勝を44とした。無敵街道をひた走る神童は、K―1のエース・武尊(29)との頂上対決やボクシング転向など注目度が上がる一方。気になる今後の展望をRISEの伊藤隆代表(50)が明かした。

2019年9月の初対決では志朗の堅いガードに手を焼いたこともあり、今回も苦戦が予想された。しかしふたを開ければ終始、那須川ペース。鋭いパンチに左ミドル、ヒザと打ち続け、相手に有効打を許さない。パンチでふらつかせる場面もつくり完封した。

ホームリングでの完勝に「久々に駆け引きで試合して勝てたのがうれしいです」と笑顔。「『ボクシングに行く』とか、いろんな試合のこととかが言われてますけど、キックにいる時間って短いんですよね。最後はRISEに恩返ししたいと思います」と語り歓声を浴びた。

昨年、近い将来のボクシング転向を示唆し、大みそかのRIZINでは会場を訪れた武尊から対戦をアピールされた。今後の動向に注目が集まる中、那須川の所属ジム「TARGET」の会長でもあるRISEの伊藤代表は「今年は天心のキックでのカウントダウン、花道になる試合を組んでいきたいです。RISEでの残りは2試合になると思う。次はムエタイのチャンピオンクラスを呼ぶつもりです。かなり強い選手を用意したいです。『天心ファイナル』っていうのも(来年)2月か3月くらいにやりたい」と語る。

また武尊戦について、同代表はK―1サイドとの交渉に応じるとしつつ「やるなら個人的には年末がいいんじゃないかと思いますね。いろんな臆測が出ていますが、これだけのビッグマッチを決まってすぐやるのはもったいない。半年くらい盛り上げる期間があっていい」と主張した。

他イベントでの試合を含めれば、キックルールでの試合は残り5試合程度。武尊が出場する28日のK―1東京・日本武道館大会への来場を問われた那須川は「どうしようかな。分かんないっす」とけむに巻いたが、今年も格闘界の話題を独占しそうだ。

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