間伐材を活用し、子どもたちがオブジェ 横浜

講師のアドバイスを受けながら、金づちでくぎを打つ子ども=横浜市中区

 自然に親しんでもらおうと、間伐材を活用した木工ワークショップ「木でオブジェをつくってみよう!」が28日、横浜市中区黄金町1丁目の高架下スタジオSite-D集会場で開かれた。参加した子どもたちは真剣な表情で工具を使い、夢中になって思い思いの作品を仕上げた。

 環境や森林の保全に関心を持ってもらうのが目的で、同区が主催。かつて250軒もの違法風俗店が軒を連ねた黄金町周辺は「アート」による町おこしが行われており、同地区で活動するアーティストの木下直人さん(50)らが講師を務めた。

 同区の友好交流都市である埼玉県飯能市の間伐材を利用。子どもたちは木下さんからアドバイスをもらいながら、くぎを打つ部分に鉛筆で印を付けてから作業を始めた。円形の板をのこぎりで半分に切ったり、端のささくれ立った部分にやすりを掛けたりした。

 板の中央に時計を配した置物を作った横浜市立青木小3年の児童(9)は「自分で言うのも何だけど、百点満点の出来」と納得顔。LED(発光ダイオード)ライトを使ったロボットを完成させた市立三ツ沢小1年の児童(7)は「金づちでくぎを打つのが楽しかった。お父さんに『上手だね』って言ってもらえると思う」とうれしそうだった。

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