メッツ・シンダーガード 6月の戦列復帰に向けてリハビリ順調

メッツのノア・シンダーガードが昨年3月に受けたトミー・ジョン手術からの戦列復帰に向けて順調にリハビリを進めている。シンダーガードは自身の状態についてコメントすることを避けているが、ジェレミー・ヘフナー投手コーチによると、リハビリのメニューを予定通りにこなし、「本当に状態が良い」という。代理GMを務めているザック・スコットも「すべてが予定通りに進んでいる」とシンダーガードの順調なリハビリに太鼓判を押している。

現在28歳のシンダーガードは今季がFA前の契約最終年となる。2015年に鮮烈なデビューを飾り、翌2016年は14勝9敗、防御率2.60、218奪三振の好成績を残したものの、2017年は広背筋の故障で長期欠場。2018年からは2年連続で2ケタ勝利をマークしたが、2016年を上回る成績を残すことはできていない。好条件の契約を手にするためには、今季戦列復帰後のピッチングが極めて重要になる。

スコットは「選手はどこかのタイミングで復帰を早めようと頑張ってしまう。彼らはフィールドに戻って戦うことを熱望しているからね」と選手の心情に理解を示しつつも、シンダーガードのリハビリを予定通りに進めていく方針を強調。メッツはすでにシンダーガードを60日間の故障者リストに登録しており、戦列復帰は早くても5月末になる。サンディ・アルダーソン球団社長が以前言及した「6月復帰」というスケジュールに沿った動きとなっている。

今季のメッツはジェイコブ・デグロム、カルロス・カラスコ、マーカス・ストローマン、タイワン・ウォーカー、デービッド・ピーターソンの5人が開幕ローテーションを形成する。予定通り6月にシンダーガードが復帰すれば、いよいよ強力ローテーションが完成する。トレバー・バウアーの獲得に失敗したものの、シンダーガードが万全の状態で戻ってくることこそがメッツにとって「最大の補強」となるのかもしれない。

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