アレナードが新天地デビュー「カージナルスのファンは素晴らしい」

日本時間3月1日、メジャーリーグのオープン戦がスタートし、カージナルスはナショナルズと対戦。ノーラン・アレナードは「4番・三塁」でスタメン出場し、新天地デビューを果たした。1回裏の第1打席は空振り三振、3回裏の第2打席はセンターフライに倒れ、4回表の守備からベンチに退いたため、新天地での初安打はお預けとなったが、第1打席では観客から移籍を歓迎する大歓声が送られ、アレナードはカージナルスファンの温かさを実感したようだ。

アレナードは試合後、「カージナルスのファンは素晴らしいね。これまでは対戦相手という立場から彼らのことをリスペクトしていたけど、今は彼らが味方になって応援してくれる。信じられない気分だよ」とコメント。赤いユニフォームで試合に出場し、ファンからの大歓声を浴び、カージナルスの一員になったことを改めて実感した。

マイク・シルト監督は「彼の名前がラインナップにあるのはナイスだね。きっと打線の軸になってくれるだろう。(新天地デビューは)チームにとっても、ノーランにとっても、ワクワクする瞬間だ」とスター三塁手の加入を歓迎。「たぶん彼は今日のことを忘れないだろう。(ホーム開幕戦の)4月8日にもっと大きな歓声を浴びることになると思うけどね」と語った。

アレナードはシーズン開幕の準備が整うまでに「50打席くらい必要」と話しており、今後はその打席数を目安としてオープン戦に出場し、シーズン開幕に向けた調整を進めていくことになる。新天地デビュー戦は1回裏無死満塁のチャンスで三振に倒れるなど、まだ本来の実力を発揮するには至らず、本人も「もちろん今日の結果には満足していないよ。走者を還したかった」と不満げに自身のパフォーマンスを振り返った。

今季終了後と来季終了後にオプトアウト(契約破棄)の権利を有しているものの、「セントルイスで長くプレーしたい」と話しているアレナード。今日以上の大歓声を浴びる機会はこれから何度もやってくるに違いない。

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