〝キック最後の1年〟迎えた那須川天心「RISEに恩返ししていきたい」

那須川天心

立ち技打撃格闘技「RISE」の横浜大会の一夜明け会見が1日に都内で行われ、キック界の神童こと那須川天心(22)が、幕を開けた〝最後の1年〟への意気込みを語った。

28日に那須川は、志朗(27)と対戦。19年9月に一度勝利した相手とのリマッチだったが、初対戦時以上の実力差を見せつける形で判定勝ちした。激闘を振り返り「非常に頭を使う試合でした。いろんなことを考えて、持っているものを極めるのも大事だが、それだけでは勝てない。持っているものではなく、見せたことがない引き出しを見せないと勝てないと思って、間とかスピードなどを変えて、5、6パターン(の戦術を)考えてそれがハマった感じです。執念や思いは誰よりも強かった。油断したら勝てないと思った」と充実の表情を浮かべた。

近い将来のボクシング転向が決定的で、RISEの伊藤隆代表も「カウントダウンが始まっている。あと4~5試合なのかなと。ファンのみなさんにかみしめてもらいたいし、あと1年、素晴らしいストーリーにしたい」と〝天心ファイナルロード〟充実に意気込む。那須川は〝キック最後の1年〟について「もう、悔いはないですね。キックボクシングをある程度広めることはできたと思う。あとは僕だけが目立つのではなく、ほかの選手も目立ってほしい。RISEイコール那須川天心ってなっていますけど。RISEに恩返しをしていきたいし、例えばボクシングに行ってもRISEに貢献できることがあればしてきたいと思います」と話した。

神童の一挙手一投足に注目が集まる1年となりそうだ。

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