亀田興毅氏が大阪市内にジム開設「次は世界一のプロモーターに」

真新しいリングを背にポーズを決める亀田会長

ボクシング元世界3階級王者の亀田興毅氏(34)が1日、大阪市内にボクシングジム「3150ファイトクラブ」を開設した。

ジムの名前は、亀田会長の父でユーチューバーの史郎氏(55)の決め台詞「3150(サイコー)」から名づけられた。

開設の経緯について亀田会長は「コロナの影響で多くのボクサーが興行ができない。(弟の)和毅も海外でできなくなって、日本にも所属がない。それなら、自分がライセンスを取って会長になればできるんじゃないかと思った」と説明。約半年前からジム開設に向け活動を開始し、2月15日にライセンスが下りたという。

ライセンスカード片手に胸を張った亀田会長だが、カードの表面には「SAIKO FIGHT CLIB」の文字。まさかの表記ミスに「間違え方、ちょっとやらしいわ」と苦笑いした。

思わぬハプニングもあったが「今自分があるのはボクシングのおかげ。命をかけて戦ってるプロボクサーたちに、それに見合ったファイトマネーを稼げるような形を作りたい。ボクシング界への鶴の恩返しじゃなくて、〝亀〟の恩返しでボクシング界に少しでも貢献できたら」と、トレーナーとしてではなくプロモーターの立場で関わっていくと宣言。地上波だけに頼らず、インターネットテレビやライブ配信アプリなどを駆使して、幅広く興行を広げていく考えを示し「ボクシングで世界チャンピオンになったので、次はプロモーターとして世界一のプロモーターになれたらいいな」と意気込んだ。

ジムには和毅のほかに、近くプロテストを受ける予定の3名などが所属し、今後も増える見込みだ。今後の目標として亀田会長は「月に一度は興業がしたい」とぶち上げ、和毅の試合についても「速攻やりますんで楽しみにしといてください。今日は設立の話だけ。また来てもらわんとアカンので、一回で全部出さんと小出しにしていきます」とニヤリ。報道陣に対し「記事の扱いが小さかったら〝ゴキブリ〟の扱いって言うで」とけん制し、笑いを誘った。

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