【U―24】五輪代表候補が強敵アルゼンチンと26、29日に有観客で2連戦

反町技術委員長

日本サッカー協会は1日、今夏の東京五輪に臨むU―24日本代表が3月にU―24アルゼンチン代表と国際親善試合として2連戦(26日=東京、29日=北九州)を実施すると発表した。

オンラインで取材に応じた反町康治技術委員長(56)はアルゼンチンを相手に選んだ理由について「南米の枠は2つで、1位を取って勝ち取っている。本大会でも力を発揮できるチームで、我々が現在地を知ることができる。今後の日本代表の強化のためにも非常にプラスになる最高の相手」と強豪との対戦によるメリットを強調した。

試合は有観客で開催する見込みで「政府の方針に従ってやる。Jリーグはお客さんを入れてやっているので、我々も同様の形でやりたい。対策をして万全の状況でやりたい」と感染対策を徹底する方針だ。

ただ、首都圏の緊急事態宣言の解除時期がまだ決定しておらず、今後の感染状況で相手チームが入国できない可能性もある。「明日試合があるならできないが、準備をしっかりしていく。政府にも働きかけている。五輪は半年を切っているので、強化をお互いにしたい。メドが立つかどうかは政府のみぞ知る」と政府との交渉を継続して開催を実現する構えだ。

また、欧州組の招集については「A代表とも同じだが、所属するチーム、州、県、市、国によって(隔離措置などが)違ってくる。できるだけ五輪に向けたベストチームを作っていきたいので、クラブを含めて交渉したい」と所属クラブとの交渉で許可が出れば招集する方針を示した。

すでにA代表でも戦力となっている東京五輪世代の選手に関しては「W杯予選を優先するのは誰が考えても当たり前。そこはしっかり整理してやっていく」と従来通りA代表優先となる見通し。金メダルを目指す森保ジャパンにとって、本大会に向けて貴重な強化の場となりそうだ。

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