【新型コロナ】神奈川県民割、ステージ2相当で再開 県「年度内は困難」

かながわ県民割の特設ウェブサイト

 神奈川県民を対象に県内旅行代金を割り引く「かながわ県民割」を巡り、県は1日、新型コロナウイルスの感染状況を示す指標が「少なくとも『ステージ2』相当になるまで再開は適当ではない」との見解を示した。緊急事態宣言が7日に解除されても事業者への周知期間が必要なことから、「年度内の再開は困難」とも説明した。

 昨年10月から始まった第1弾の県民割は、2月に事業が終了。第2弾の実施時期は「『Go To トラベル』と時期を合わせるのか、時期をずらすのかといった検討が必要」とし、政府の観光支援事業の時期を踏まえて検討するとした。

 観光庁の宿泊旅行統計調査によると、県内の昨年1~12月の延べ宿泊者数は約1430万人泊で、前年比40.1%減。県は「観光産業は厳しい状況に直面している」と指摘した。

 同日の県議会国際文化観光・スポーツ常任委員会で報告した。

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