県立高で卒業式 コブクロ小渕さん 後輩にエール

クラスを代表し、卒業証書を受け取る卒業生=1日午前、宮崎市・宮崎工業高

 県内の多くの県立高で1日、卒業式があった。保護者や教職員が見守る中、卒業生は思い出が詰まった学びやを巣立った。県教委によると、本年度は県立高37校で7078人が卒業する予定。
 宮崎市・宮崎工業高(稲用光治校長)では、全日制と定時制合わせ282人の卒業生が式に臨んだ。新型コロナウイルス感染対策で入場者は制限され、在校生は教室からリモートで参加した。
 稲用校長は各クラス代表に卒業証書を手渡し、「卒業後も学び続け、成長してほしい」と祝辞。全日制の卒業生を代表し、電子情報科の中駿仁さん(18)は「3年間で培ったものを生かし、変化に対応していきたい」と答辞を述べた。
 同校卒業生で、人気デュオ「コブクロ」の小渕健太郎さんのお祝いの手紙が披露されるサプライズも。手紙には「宮崎の澄んだ空のように、周りの人を優しく包み込む心豊かな大人になってほしい」などとエールがつづられていた。
 本年度は新型コロナ感染拡大で休校や行事の中止など高校生活も大きな影響を受けた。4月から県外家具メーカーに就職するインテリア科の貴島亜美さん(18)は「制限は多かったが、いろんな人の支えに感謝している」と話した。
 県教委によると、県立高の本年度卒業生の内訳は全日制6684人、定時制113人、通信制281人。五ケ瀬中等教育学校は34人、特別支援学校の高等部からは156人が卒業予定。

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