「去年はいい勉強になった、今はバランスが取れている」
■エンゼルス 4-4 Wソックス(オープン戦・日本時間2日・テンピ)
エンゼルスの大谷翔平投手が1日(日本時間2日)、アリゾナ州テンピで行われたホワイトソックスとのオープン戦に「2番・DH」で先発出場。今季初実戦は右前打、左前打、三飛の3打数2安打だった。好スタートを切った二刀流右腕は次のように振り返った。
――収穫は
「ヒットが出るのに越したことはないし、いい感じでボールを捉えにいけた。1番大事なのは(ボールを)どう見えているか。スイングするしないにかかわらず、そこが一番。2番目はスイングした時にどう反応できるか」
――捉え方は
「基本的に良かった。ボールを入れ過ぎて差し込まれたのもあった。打席を重ねて対応していきたい」
――打席で迷いがない
「構える前からいい角度で投手が見えている。踏み込んでもいい角度で見えている。そういう時は比較的いい」
――昨年と比較して
「去年は上体でさばきにいくしかなくてそれなりの数字しか残らなかった。いい勉強になりました。今はバランスを保ってスイングで来ているし、いい見送り方ができている」
観衆は1864人「楽しかった、野球をやってる感じがしました」
――投手との距離感は
「良かったです。2本目(左前打)は差し込まれて打球が上がらず単打だったのですが、ミスしても距離が取れているのでヒットになった。1打席目も打ちにいってスライダーを見送ることができた。それがいい結果につながった。バットの加速もスムースだと思います」
――二刀流復活に向けて
「いいペースで来ている。徐々に上げるイメージでやってきている。このまま右肩上がりで増えていけばいい」
――有観客(1864人)での試合
「楽しかった。去年の公式戦より公式戦っぽい。ファウルでも盛り上がるし、野球をやってる感じがしました」
3打数2安打2得点だった。第1打席で右前打、第2打席で左前打を放ち、いずれもホームを踏んだ。メジャー4年目を迎えた大谷は「基本的には良かった。打席を重ねて対応していければ」などと振り返った。試合は4-4(5イニング制)で引き分けた。
昨年9月27日のドジャース戦以来、155日ぶりに打者として実戦を迎えた大谷は1回1死で迎えた第1打席、右腕アレックス・マクレー投手から右前打。プホルスの適時打で先制のホームインした。
3回1死で迎えた第2打席では3番手の右腕ライアン・バーの真ん中高め直球を左前打。再びプホルスの適時打でホームインした。4回無死満塁で迎えた第3打席は三飛だった。
大谷は「基本的には良かったです。差し込まれたりとか、微妙なところがある。打席を重ねて対応していければいいと思います」とこの日の打席を分析。昨年の開幕前は対外試合がなかったことから「準備はもちろんそうですけど、楽しいなと思いますね。ファウルでも盛り上がっている。野球をやっている感じがするかなと思います」と語った。
昨季は打者として44試合に出場して打率.190、7本塁打、24打点と不本意な成績に終わった。しかしメジャー4年目の今季は初実戦でいきなり2安打。投手としても2月27日(同28日)のライブBPで100マイル(約161キロ)をマークした。二刀流完全復活へ「いいペースで徐々に来ている。そのまま右肩上がりで増えていければいい」と力を込めた。(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)