全日本準優勝・森薗政崇ら予選3回戦へ<卓球・WTTコンテンダードーハ>

<卓球 WTTコンテンダードーハ 2月28日~3月6日>

予選2日目となる1日は、男女シングルスと混合ダブルスの2回戦が行われた。

予選2日目総括

写真:田中佑汰(愛知工業大)/撮影:ラリーズ編集部

男子シングルスには森薗政崇(BOBSON)と吉田雅己(栃木県スポーツ協会)、田中佑汰(愛知工業大)が登場した。森薗はPRYSHCHEPA Yevhen(ウクライナ)に3-0、吉田はコウ・レイ(ウクライナ)とのフルゲームの接戦を制した。田中はMINO Alberto(エクアドル)にストレート負けを喫し、3回戦進出を逃した。

女子シングルスでは大藤沙月(四天王寺高)と横井咲桜(四天王寺高)が登場した。大藤はCHRISTENSEN Stefanie(デンマーク)に3-0のストレートで勝利、横井もBOGDANOVA Nadezhda(ベラルーシ)に3-0で勝利し、両者ともに3回戦へ駒を進めた。

また、混合ダブルスでは、サイチヤン・グナナセカラン/MUKHERJEE Sutirthaペア(インド)含めた計8組が本戦へ進んだ。大会3日目となる2日には、男女シングルスの予選3回戦と4回戦が行われ、3日から始まる本戦への出場者が決定する。

男子シングルス見どころ

日本選手組み合わせ

森薗政崇 – CIFUENTES Horacio(アルゼンチン)
吉田雅己 – 趙大成(チョデソン・韓国)

写真:森薗政崇(BOBSON)/撮影:ラリーズ編集部

1月の全日本選手権で準優勝の森薗はCIFUENTES Horacio(アルゼンチン)と対戦する。2019年のパラグアイオープンの男子シングルス準決勝で対決したときには森薗が4-0のストレートで勝利している。

CIFUENTES Horacioはフォアハンド主体の攻撃型で、サーブからの3球目攻撃が得意な選手だ。森薗もフォアハンド主体で展開を作る選手だが、台上技術の種類が豊富で相手の読みを外すことが得意。戦型は似ているが、森薗がレシーブでどのように相手を翻弄するか見物だ。

写真:吉田雅己(栃木県スポーツ協会)/撮影:ラリーズ編集部

吉田はTリーグ・岡山リベッツでともにプレーしてきた趙大成(チョデソン・韓国)と対戦することとなった。趙大成は左シェークのドライブ型で、両ハンドを駆使した多彩な攻撃を得意とする選手だ。Tリーグでもセカンドシーズンはリアム・ピッチフォード(イングランド)や張本智和(木下グループ)に勝利し、通算成績も勝ち越しと韓国が誇る期待の若手だ。

張本にも勝利したことがある強者に対し、試合の組み立て方が上手な吉田がどのような戦術を駆使して試合をするか注目だ。

女子シングルス見どころ

日本選手組み合わせ

大藤沙月 – ヤナ・ノスコワ(ロシア)
横井咲桜 – ハナ・マテロワ(チェコ)

写真:大藤沙月(四天王寺高)/撮影:ラリーズ編集部

大藤はヤナ・ノスコワ(ロシア)と対戦する。ヤナ・ノスコワは右シェーク裏裏の攻撃型で、強烈な回転のバックハンドサービスと台上技術に定評がある選手だ。また時折中陣から威力のあるドライブを放つことがあるため要注意である。

対して大藤は前陣でパワフルな両ハンドドライブを打ち、ラリーの威力にも定評があるが、試合の中でどのようにラリーの主導権を握るか見物だ。

写真:横井咲桜(四天王寺高)/撮影:ラリーズ編集部

一方横井はハナ・マテロワ(チェコ)と対戦することとなった。ハナ・マテロワはドライブマンの中でも、ロングサービスからの上回転の強打や、台上でもチキータやフリックを多用する超攻撃型である。その安定した強さで世界ランク50位台を保持している。

対して横井は、前中陣での高速両ハンドが特徴で、威力もさることながら的確なコース取りや緩急のつけ具合が上手だ。そんな多彩かつ安定感のあるプレーの横井がどのようにして世界ランク格上の相手に挑むか注目の一戦である。

予選2日目結果

男子シングルス2回戦

〇森薗政崇 3-1 PRYSHCHEPA Yevhen(ウクライナ)
5-11/11-6/11-4/11-4

田中佑汰 0-3 〇MINO Alberto(エクアドル)
11-13/9-11/10-12

〇吉田雅己 3-2 コウ・レイ(ウクライナ)
9-11/11-4/6-11/11-9/11-8

女子シングルス2回戦

〇大藤沙月 3-0 CHRISTENSEN Stefanie(デンマーク)
11-4/11-6/11-5

〇横井咲桜 3-0 BOGDANOVA Nadezhda(ベラルーシ)
11-7/11-4/11-6

文:ラリーズ編集部

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