ナショナルズが3者連続アーチ ベテラン・ジマーマンにも一発

ナショナルズは日本時間3月2日に行われたアストロズとのオープン戦で3回裏二死から3者連続アーチが飛び出し、3点を先制した。その2本目を放ったのが昨季の出場を辞退して2年ぶりに戻ってきたライアン・ジマーマン。チーム生え抜きのベテランに対し、ファンからは「昨季はお前がいなくて寂しかったぞ!」と声援が飛んだ。なお、この3者連続アーチなどで6対2とリードしたナショナルズだったが、9回表に5点を奪われ、逆転負けを喫している。

モントリオール・エクスポズが首都ワシントンDCに移転して誕生したナショナルズ。移転1年目の2005年、ナショナルズがドラフト1巡目(全体4位)で指名したのがジマーマンだった。ジマーマンはその年の9月に早くもメジャーデビューし、翌2006年から主力として活躍。2019年までの15シーズンで1784安打、270本塁打、1015打点を積み上げてきた。

新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、昨季の出場を辞退したため、今季がメジャー16年目のシーズン。デーブ・マルティネス監督は「彼の姿をもう1度フィールドで見ることができるのは嬉しい。我々はみんな、彼が戻ってきたことを喜んでいるよ」とフランチャイズ・プレーヤーの復帰を歓迎している。

そして、ジマーマンは早速パワーが衰えていないことを証明。3回裏、アストロズ2番手のスティーブ・シーシェックから2番ジョシュ・ハリソンが先制アーチを放つと、続く3番ジマーマンも左中間へ一発。さらに4番ヤディエル・ヘルナンデスにもアーチが飛び出し、3者連続アーチで3点を先制した。

試合後、「ボール球をしっかり見極めて、打者有利のカウントに持っていくことができた。フルカウントからスライダーが来て、良いスイングができたよ」と自身の一発を振り返ったジマーマン。今季はジョシュ・ベルが加入したため、一塁のバックアップ兼代打要員となることが確実だが、チームリーダーとしての存在感は大きい。ナショナルズが2年ぶりのポストシーズン進出を目指すうえで、やはりこの男の力は必要だ。

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