バウアーが新天地デビュー「改善すべき点は山のようにある」

トレバー・バウアー(ドジャース)は日本時間3月2日に行われたロッキーズとのオープン戦に先発。2イニングを1安打無失点に抑え、上々の新天地デビューを飾った。昨季は防御率1.73、100奪三振、WHIP0.79という好成績を残してサイ・ヤング賞に輝いたが、研究熱心なバウアーは満足する様子を見せない。「今季に向けて何を改善していくつもりか」を尋ねられたバウアーは「改善するべき点は山のようにあるよ」と答えている。

バウアーが最も改善したいと考えている点は、全体的なコマンド(ボールを狙ったところへ投げる能力)だ。バウアーは変化球のコマンドに満足しておらず、初球をストライクゾーンに投げる際のコマンドもさらに磨きたいと考えている。さらに、昨季93.5マイルだった速球の平均球速をもっと上げたいという。バウアーはすでに30歳であり、多くの投手が球速の低下を経験する年齢に差し掛かっているが、「僕の身体はまだ一番良い状態にある」と話している。

バウアーはインディアンス時代の2018年に12勝6敗、防御率2.21の好成績をマークし、昨季はレッズで球団史上初となるサイ・ヤング賞を受賞。しかし、故障さえなければ、今後さらなる好成績を残せると確信している。「健康なとき、僕は本当に良い投手だ。ゲリット・コールやスティーブン・ストラスバーグと比較されても良い勝負になると思う。通算防御率(3.90)についていろいろ言う人もいるけど、今の状態を見てほしい。僕はかなりエリートな部類に入ると思うよ」と自信満々に語る。

新天地デビュー戦、バウアーは初回先頭のギャレット・ハンプソンにヒットを許し、暴投もあってイニングを無失点で終えるのに18球を要した。しかし、次のイニングはピッチングをしっかり修正し、わずか10球で2つの三振を含む三者凡退。ここにバウアーのすごさ、つまり課題を把握し、修正する能力の高さが現れている。

研究熱心で向上心の高いバウアーの進化は止まらない。大ブレイクの昨季を経て、今季は新天地ドジャースでどんな活躍を見せてくれるだろうか。

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