日立製作所、非接触型やPC 内蔵カメラによる指静脈認証

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日立製作所は3月2日、新型コロナウイルス感染のリスク低減に向けニーズが高まる「非接触」型の新たな生体認証デバイスとして、「日立指静脈認証装置 C-1(以下、C-1)」と、PCカメラ向け生体認証ソフトウェア開発キット「日立カメラ生体認証 SDK for Windows フロントカメラ(以下、生体認証 SDK)」を3月9日から提供開始すると発表した。

C-1は、非接触で3本の指(人差し指、中指、薬指)をかざすだけで、認証が可能。他人受入率は1/6250万で、約2秒で認証可能だという。

従来の指静脈認証装置は、部分接触型で1本の指をかざして認証しており、会員数を絞り込む必要があったが、C-1は数百万規模の会員数にも対応する。なお、C-1はQRコードの読み取りにも対応する。今後は、スーパー、コンビニ、飲食店などを中心に展開するという。

生体認証SDKは、PCの内蔵カメラや外付けカメラを用いた指静脈認証ソフトウェアを、開発キットで提供。これにより、専用装置を利用することなく、PCのカメラに指を4本かざすだけで、顧客のPCや業務システムに適した環境上で、Windowsサインインから、業務システムのシングルサインオン、電子署名まで一連の本人確認を行うことが可能。720DPI、フレームレート30FPS以上のカメラに対応。ただ、この条件を満たしても利用できない場合があり、同社では動作確認ツールを提供する。

いずれの製品も、同社の特許技術「PBI」(Public Biometric Infrastructure)を核としている、PBIは、生体認証技術とPKI電子署名技術を融合させた、新しい公開鍵認証基盤で、生体情報(指静脈情報)に一方向の変換を施し、元の情報に復元できない形にすることで、生体情報のプライバシー・セキュリティの確保を実現する。

日立製作所は今後もPBIを核とた認証デバイスの拡充とともに、パートナー各社と連携し新たな生体認証ソリューションを提供し、指静脈だけでなく顔や虹彩などさまざまな生体情報を活用するマルチモーダル化を推進し、これらを Lumada ソリューションとして提供することで、パートナーとも連携していくという。

今回の2製品では、POSベンダーの東芝テックや、セキュリティゲートのクマヒラと連携し、C-1を組み合わせた新たな生体認証ソリューションを、オフィス・流通・小売などに展開する。

また、欧州などにおいても社外パートナーとの実証を進めており、海外での事業展開も図っていく。

さらに、顧客の利用形態やニーズに合わせ、日立コンサルティングと連携し、企画段階で「生体認証を活用したDX推進コンサルティング」を提供するという。

そして同社は、SIやサービスなども含め、5年間で500億円の売上を目指すという。