ヤンキース コールとサンチェスのバッテリーが半年ぶりに復活

ヤンキースは日本時間3月2日に行われたタイガースとのオープン戦にエース右腕のゲリット・コールが先発。昨年8月末以来およそ半年ぶりにゲーリー・サンチェスとバッテリーを組んだ。昨季はサンチェスとの相性の悪さが露呈し、9月以降は控え捕手のカイル・ヒガシオカとバッテリーを組んだコールだが、「ワンバウンドのボールもしっかり止めてくれたし、一緒に良い仕事ができたと思う」とサンチェスとのバッテリーに手応えを感じたようだ。

まだ試運転の段階のため、コールは1回28球を投げて被安打3、奪三振1、与四球1、失点1という内容。28球のうちストライクは15球で、変化球の精度を高めるために速球よりも変化球主体のピッチングとなった。二死1・3塁からニコ・グッドラムにタイムリーを浴び、さらに二死満塁のピンチを招いたが、ジェイク・ロジャースを空振り三振。アーロン・ブーン監督は三振を奪ったスライダーについて「本当に良い球だった」と合格点を与えた。

コールは昨年9月、ヒガシオカとバッテリーを組んだ4試合で3勝1敗、防御率1.00の好成績をマーク。27イニングを投げて34三振を奪った一方、打たれたヒットは14本、与えた四球は5つだけだった。今季もヒガシオカが専属捕手となる可能性もあるが、ブーンは特定の投手に専属捕手を用意することはロースターの柔軟性を失うことにつながるため、できるだけ避けたいと考えている。

コールがサンチェスとのバッテリーへの手応えを口にした一方、サンチェスも「スプリング・トレーニングが始まってから(コールとともに)多くのことに取り組んできた。彼を手助けできるようにベストを尽くすだけさ。去年の経験も今年に生かしていけると思う」と意気込みを語っている。

サンチェスはこの試合、1回裏の第1打席で四球を選び、3回裏の第2打席ではオープン戦1号アーチを記録。強打の正捕手が攻守両面で存在感を示すようになれば、ヤンキースにとってこのうえなく大きな戦力アップとなるに違いない。

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