【大相撲】新時津風体制で臨む大関正代 3月場所は「みんな好成績で終われたら一番いい」

大関の正代

大相撲3月場所(14日初日、東京・両国国技館)を控えた2日、大関正代(29=時津風)が東京・墨田区の部屋で稽古を行った。幕内豊山(27)と相撲を約10番取って全勝。ここまでの体の仕上がりは「番付発表の時点で相撲が取れているのでいい流れかな」と手応えを口にした。

調整のペースは想像していたよりも早く「(稽古の)時間も十分とれた」と順調の様子。今後はスタミナ面を課題に挙げ「1、2番で息が上がっちゃうのでそこは場所に向けてスタミナと体力をつけていかないと。(1日)15~20番取れたら」と話した。

新体制になった部屋では「伸び伸びやらせてもらっているのでありがたい」。また、時津風親方(35=元幕内土佐豊)のもとで迎える初の本場所は「みんな好成績で終われたら一番いい。そのためにも親方が代わったからとか言われないように頑張っていかないと」と意気込んでいる。

そんな3月場所は関脇照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)が大関復帰を目指して臨む。直近の対戦成績は1勝2敗ながら、自身は大関として〝壁〟になる立場。ただ、正代は「同い年なので負けたくない気持ちはあるけど、とりあえずは自分のことで精一杯なので、勝てたらいいなぐらいで考えている」と控えめだ。

初場所でカド番を脱出した正代だが、大関の重圧は「まだ慣れない。もしかしたら慣れるのかどうかも分からない。できるだけ平常心で硬くならないような余裕がほしい」という。

横綱が復帰を目指す15日間で優勝争いに加われるか注目だ。

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