相鉄いずみ野線で藤沢市「早期実現へ県と連携」 湘南台ー倉見間

藤沢市役所

 神奈川県内の湘南台(藤沢市)ー倉見(寒川町)間で浮上している相鉄いずみ野線延伸を巡り、藤沢市は2日、周辺の「健康と文化の森」区画整理事業の進捗(しんちょく)に合わせ、県と連携し早期実現を目指す方針を明らかにした。

 同線延伸は湘南台ー倉見間のほぼ中間にある慶応大学湘南藤沢キャンパス(SFC、藤沢市遠藤)付近までを先行区間として位置付けている。奈良文彦計画建築部長は「鉄道利用者を増やす方策や、鉄道事業のコスト縮減、国の補助金を活用した事業スキームなど事業採算性の確保へ向けた検討を進めていく」と説明。区画整理事業が始動したことを踏まえ、「先行区間の早期実現に向け県などと連携して取り組む」とした。

 区画事業の対象はSFCに隣接する36ヘクタールのエリアで、市西北部で最大規模の都市拠点の整備となる。昨年9月に地権者約290人による土地区画整理準備会が設立され、同12月には事業化検討パートナーとして大手デベロッパーの三菱地所レジデンス(東京都)を代表企業とする企業体を選定した。

 同日の市議会本会議で竹村雅夫氏(民主・無所属クラブ)の代表質問に答えた。

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