組織委の女性理事比率が4割超えへ 理事数は10枠増「辞めていただくというのは失礼」

理事会後、会見する武藤敏郎事務総長(代表撮影)

東京五輪・パラリンピック組織委員会は2日、都内で理事会を開催。武藤敏郎事務総長(77)が女性理事を新たに12人選出することを明らかにした。

かねて橋本聖子新会長(56)は、理事の40%を女性にする方針を示していた。そんな中、3人以上35人以内という定款を3人以上45人以内に変更。武藤事務総長は、定数を増やした理由を「理事が現職としている。その理事に辞めていただくというのは失礼であり、現実的なことではない」と説明した。

現在は33人の理事が在籍。すでに7人の女性理事がいるため、45人中19人(約42%)が女性となる。新たなメンバーについては、アスリートやジェンダーに詳しい有識者を選出する見込み。シドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子氏(48)、冬季パラリンピックで日本人初の金メダルに輝いた大日方邦子氏(48)らが候補として挙げられているが「人事なので、評議員会で決定したら公表したい。それまでは、候補者の気持ちも配慮して、公表は差し控えたい」と明言を避けた。

また、荒木田裕子理事(67)が副会長に就任すると発表。ジェンダー平等の推進などを担当するという。

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