【日本の美味探訪】心に残る兵庫県のご当地グルメ3選

北から南まで全国47都道府県、日本には各土地の気候や文化に根付いたおいしいものがたくさんあります。この土地では何がおいしいの?ご自慢の郷土食は?旅に出たら、あなたの住んでいるエリアでは味わうことができない未知の美味を味わいたいですよね。あなたの旅がより楽しいものになるように、全国47都道府県各々のご当地グルメを3つセレクトしてみました。今回は兵庫県です。

神戸ビーフ

兵庫県のおいしいものとは?

外国の香りがするお洒落な神戸市、日本三古湯のひとつ有馬温泉、7つの外湯めぐりで有名な城崎温泉、雲海に浮かぶ古城が「日本のマチュピチュ」と呼ばれる竹田城跡など、人気の旅行先の兵庫県。世界に知れ渡る神戸ビーフや日本海から揚がった松葉がに、丹波篠山の栗や黒豆、揖保乃糸そうめん、赤穂の天塩などワンランク上のグルメが勢ぞろい。

兵庫県グルメはたくさんありますが、あなたがおさえておくべき美味とは?

豊岡市、香住町ほか

「松葉ガニ、香住がになど」ブランドかにと温泉の夢の組み合わせ

兵庫県の日本海に面したエリアは、日本有数の松葉ガニの水揚げ地「香住港」「津居山港」「柴山港」「浜坂漁港」があります。

松葉(まつば)ガニとは

高級なカニで思い浮かぶ「松葉ガニ」とは、ズワイガニのオス。身はぎっしり詰まっており、甘く上品で弾力性のある食感。カニ味噌は濃厚。価格は数千円~数万円とお高め。

【漁期】松葉ガニ(ズワイガニのオス)は11月6日~翌年の3月20日まで。

セコガニとは

「セコガニ」とはズワイガニのメス。サイズは小さめですが、ミソだけでなく、外子と内子も楽しめるのが魅力。1匹1,000円前後とお手頃で、濃厚な旨味があり、ファンも多い。

【漁期】セコガニ(ズワイガニのメス)は11月6日~12月末まで。

香住(かすみ)ガニとは

(C) EQRoy / Shutterstock.com

「香住ガニ(ベニズワイガニ)」とは、兵庫県香美町の香住港で水揚げされた紅ズワイガニのこと。茹でる前から色が赤みを帯びているため、「紅ずわい」と呼ばれています。水深800~1,500mという深海に生息しているため、甘みが強くみずみずしい味わい。漁期が長く、漁獲量が松葉がにより多いため、1杯約1,500円~4,000円程度で、松葉ガニに比べるとお手頃。

【漁期】香住ガニ(香住漁港で水揚げされた紅ズワイガニ)は9月1日~翌年の5月31日まで。

柴山(しばやま)かにとは

柴山漁港 写真提供:(公社)ひょうご観光本部フォトライブラリー

「柴山かに」とは兵庫県香美町の柴山港で水揚げされた松葉ガニで、世界一選別方法が厳しいといわれます。上位ランクにのみ柴山かにのピンク色タグが付けられています。重さ1.4kg以上、指揃え、良質の「柴山GOLD」は金色のタグがつく最高峰で、「幻のカニ」と呼ばれています。数千匹に2〜3匹いるかどうかの希少価値だそうですよ。

【漁期】柴山かに(柴山港で水揚げされたズワイガニのオス)は11月6日~翌年の3月20日まで。

津居山(ついやま)かにとは

豊岡 カニ競り 写真提供:(公社)ひょうご観光本部フォトライブラリー

「津居山かに」とは、兵庫県豊岡市の津居山港に水揚げされた松葉ガニで、希少な高級ブランド。漁師が自らの手で付けた青いタグがその証。通常の「ズワイガニ」の足より、すらりと足が長いのも外見の特徴。毎年、初セリには1杯5万~6万円ほどの高値がつくほど。

【漁期】津居山かに(津居山港で水揚げされたズワイガニのオス)は11月6日~翌年の3月20日まで。

浜坂(はまさか)産のかにとは

「浜坂産のかに」とは、兵庫県新温泉町の浜坂漁港に水揚げされた松葉ガニで、松葉ガニの水揚げ量日本一。カニの目利きから調理法、歴史、文化、料理、接客に精通する、日本初の「かにソムリエ」が誕生。

【漁期】浜坂産のかに(浜坂漁港で水揚げされたズワイガニのオス)は11月6日~翌年の3月20日まで。

城崎温泉 写真提供:(公社)ひょうご観光本部フォトライブラリー

これらのかにが揚がる漁港は、城崎温泉や香住温泉、湯村温泉など名湯と近く、温泉にゆっくりと浸かった後、かに三昧できる贅沢さ。冬に向かう温泉のベストシーズンとかにの時期が重なりますから、至福を堪能しに訪れたくなりますね。

■参照

ニッポンの冬の美味!香住のカニ 。幻のカニ、柴山GOLDも 兵庫県観光公式サイト

https://www.hyogo-tourism.jp/review/87

津居山かに特集 豊岡観光協会

http://www.toyo-kan.jp/modules/page/index.php?content_id=4

「かにソムリエ」について 浜坂観光協会

https://www.hamasaka.com/kanisommelier/index.html

松葉がに 北近畿広域観光連盟

https://kitakinki.gr.jp/spot/923

https://youtu.be/ZstAiUW5fSY

城崎温泉 冬の味覚 松葉かに漁/kinosakiTV

【食べられるところ】

香住でのお食事 香住町香住観光協会

https://kasumi-kanko.com/eat/restaurant/restaurant.html

直売店のご案内 丹馬漁業協同組合

http://www.jftajima.com/store/

など

明石市

「明石焼(玉子焼)」ふんわりアツアツをダシ汁につけて

大阪発祥のタコ焼より古い歴史を持ち、たこ焼きのルーツといわれる「明石焼」。地元では「玉子焼」と呼ばれ、長く親しまれています。たまごがたっぷり、小麦粉とじん粉(小麦デンプンのこと)、タコの食材を使い、銅板で焼かれた明石焼は、ふんわりアツアツ。やさしい柔らかさの明石焼(玉子焼)を、昆布と鰹節のダシ汁につけていただきます。

明石焼(玉子焼)の魅力は、美しいたまご色、油を控えめでヘルシー、口どけのフワトロ感。大人も子どもも大好きです。気軽に食べられる値段もうれしく、ちょっと小腹が空いたなというときにいただきたいご当地グルメです。

写真提供:(公社)ひょうご観光本部フォトライブラリー

■参照

明石焼の達人 明石観光協会

https://www.yokoso-akashi.jp/akashi/akashi-yaki.html

https://youtu.be/JKUvTDb_d_A

明石焼(玉子焼)/一般社団法人 明石観光協会

【食べられるところ】

明石焼(玉子焼)を食べる 明石観光協会

https://www.yokoso-akashi.jp/eat?tid=2

など

神戸市ほか

「神戸ビーフ」世界中の肉好きが憧れる牛肉

「神戸ビーフ(Kobe Beef)」といえば、誰もが知る有名なブランドビーフ。世界で最も高級な牛肉として海外でも広く知られ、高級ブランド牛の代名詞ともなっています。

高級でおいしいということは知られているのですが、神戸ビーフとして生まれてくる牛はいないということをご存じでしょうか?生存中は神戸ビーフという称号をもらえず、屠殺後に、生育環境、血統、肉質などにおいて厳しい基準を満たした但馬牛が、神戸ビーフの称号を得ることができるのです。但馬牛とは、兵庫県産の黒毛和種の和牛を指し、約1200年前の「続日本紀」に「但馬牛、耕うん、輓用、食用に適す」という記述があるほど、歴史が古い牛です。

神戸ビーフと名乗れるのは、「但馬牛であること」「純 兵庫県産」「未経産or去勢」「認定された生産者」「歩留等級A・B等級」「肉質等級4位上」など厳しい基準があり、厳格な審査に合格した超エリートの牛だけ。神戸ビーフが高級ブランドなのは、エリート中のエリート牛だからなのですね。

肉質は、大きく「霜降り」と「赤身」の2種類。「霜降り」はサシと呼ばれる脂の筋が「霜」のように細くまばらに広がったピンク色の肉。「赤身」とは脂の筋がほとんどない、筋繊維が中心の赤く艶やかな肉。口の中でとろけるような霜降り肉が人気ですが、肉本来の野性味あふれる旨みが感じられる赤身の肉も肉好きには堪えられない旨さ。せっかくなら、両方食べ比べしてみたいですね。

神戸ビーフはどうやって食べるべき?

この素晴らしいエリート牛のご馳走はどう食べるのが、ベストでしょうか。肉本来の旨みやジューシー感を味わいたいなら、「ステーキ」が一番だといわれます。目の前の鉄板で調理してもらうのも、目の保養になりそう。またお鍋で泳ぐように火を通す「しゃぶしゃぶ」は、絶妙で繊細な味わい。しゃぶしゃぶやすき焼き用の薄切り肉を鉄板やフライパンで焼いてポン酢で食べる「焼しゃぶ」は香ばしさがプラス。とろける食感の「ステーキ寿司」も人気があります。

■参照

神戸牛の豆知識 神戸牛観光倶楽部

https://kobebeef-kanko.com/knowledge/

神戸牛を食べる前に知っておきたいこと 神戸牛観光倶楽部

https://kobebeef-kanko.com/pre-knowledge/

https://youtu.be/bIg9tZ_0IcI

神戸ビーフの魅力in西区/kobecitychannel

【食べられるところ】

神戸ビーフオフィシャルレストランガイド 神戸肉流通推進協議会

http://kobebeef-org.jp

店舗情報 神戸牛観光倶楽部

https://kobebeef-kanko.com/restaurant/

など

ほかにも神戸のおいしいものいろいろ

https://youtu.be/7o9Bj1svuf0

ちょっと気取った、神戸食い倒れ旅/kobecitychannel

今回は、兵庫県のご当地グルメの一部をご紹介しました。ご当地グルメには、各地の名産や文化が詰まっています。ぜひ、旅の思い出に味わってください。まだ出かけるのが不安というあなたは、通販で取り寄せできるお店もありますから、ご自宅で楽しむのもいいかもしれませんね。

注意:2021年3月現在の情報になりますので、店内での飲食ほか詳細につきましては、直接店舗へお問い合わせください。

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