「サワコの朝」最終回ゲストは米倉涼子。阿川佐和子と17年ぶりの再会で思わず涙

3月27日で最終回を迎える、TBS系で放送中の阿川佐和子がMCを務めるトーク番組「サワコの朝」(土曜午前7:30=MBS制作)。その3月のゲストが発表され、ナイツ(塙宣之、土屋伸之)、石井亮次、野村万作・萬斎・裕基親子、米倉涼子が出演することが分かった。

2011年10月1日に放送を開始した同番組は、9年半にわたり幅広いジャンルのゲストを迎え、貴重なトークやゲストが紹介する思い入れのある音楽などとともに、阿川が意外なゲストの素顔を引き出してきた。その最終回には、昨年、個人事務所を設立し、初めての経営業務にも励む米倉が登場。モデルから女優に転身した理由や独立した理由を明かすほか、大事な時にいつも背中を押してくれたという森光子さんとのエピソードも披露。そして、ミュージカル「CHICAGO」で、夢だったブロードウェイの舞台に立った米倉が、運命の作品との秘話を語る。

収録を終えた阿川は「実は私と米倉さんは02年の『NHK紅白歌合戦』の審査員を務めたのが初対面でしたが、その際に私が舞台から落ちそうになるハプニングがあり、その時、颯爽と私を抱え上げてくれたのが米倉さんでした(笑)。その後、04年に週刊誌で対談をして以来、17年ぶりの再会です。当時は格好いいお姉ちゃんという印象でしたが、この間にブロードウェイに挑戦され、主演ドラマも大ヒットし続け、雲の上の存在になってしまった米倉さんを最後にお迎えできたのはうれしいことでした!」と最終回を振り返る。

そして「番組が始まった頃、私は『聞く力』という本を出し、なぜか知らないけれど売れてしまって(笑)。一部ではインタビューのエキスパートみたいに認識されましたが、活字と違って、テレビは表情や質問の仕方は編集できないので、『ちっとも聞き方うまくないじゃん』ってバレてしまうのではと、内心焦っていました(笑)。本の中で『聞くことに集中するためにメモは置かない』なんて書いてしまったから、メモも置けないし…(笑)」と開始当初の苦労を語る。

しかし「この9年半の間、私は週刊誌の対談もあるので、月に最低でも8人の方にインタビューすることを続けてきたおかげで、ずいぶんと鍛錬されました」と明かし、「30分番組ですが、収録は1時間半以上。その間、ゲストと私しかいないので、テレビのトーク番組の割にじっくりお話を聞くことができました。毎回ヒットは打てないけれど、左官屋さん(20年4月18日放送回の左官職人・久住有生)や、お坊さま(20年12月19日放送回の僧侶・塩沼亮潤大阿闍梨)など、あまりテレビで見たことがない方もお招きし、視聴者の方から思わぬ反響をいただけたのがうれしかったですね」と印象的な放送回について言及する。

さらに「私がこの番組で一つだけ大事にしていたのは、できるだけシンプルな番組を作ること。トークと音楽だけ。余計なVTRや小道具はなるべく加えない。トークに集中する番組がたまにはあってもいいのではと思ったのです。土曜の朝ですからね。ボーッとした気分で見ていただけるようなのんきな番組にしたかった」とこだわりを話し、「結構、いい番組だったでしょ? 9年半もの間、ご視聴いただき本当にありがとうございました!!」と感謝を述べた。

3月6日のゲストにはナイツが登場。結成20年のベテランながら漫才協会ではまだまだ若手だという2人。同時に落語芸術協会にも所属するナイツに個性豊かな先輩たちから学んだことや忘れられない思い出を聞く。また、スタジオでは人気の「ヤホー漫才」を見せ、ネタの誕生秘話を告白。去年他界された内海桂子師匠の話題では、弟子だからこそ知っている伝説的なエピソードも披露する。

3月13日のゲストは、フリーアナウンサーの石井亮次。昨年3月にCBCテレビを退社し、4月からフリーとして活躍する石井は、現在、TBS系の昼の情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜午後1:55=CBC制作)を牽引する人気MCとして活躍。フリーになった理由や周囲の反応、そして気になるギャラ事情に阿川が斬り込む。夢だったアナウンサー職を就職浪人までしてつかんだ石井が、視聴率を獲得するために実践していることとは? さらに、新人時代の忘れられない失敗談や、秘かな野望も告白する。

3月20日は、人間国宝の狂言師・野村万作、萬斎、裕基が親子3代でそろって登場。89歳にして現役で舞台に立つ万作のすごさを萬斎、裕基が伝える。また、時代に合わせて狂言をアップデートしているという野村家の新たな取り組みや、勉強・食事などのルールを公開。父子の間で受け継がれてきたという、野村家伝統の息抜き法とは? 厳しい稽古に取り組む、幼少期の萬斎、裕基の映像も紹介する。

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