マイナーAAA級の開幕が1ヶ月延期 4/6開幕予定→5月上旬開幕へ

日本時間3月3日、メジャーリーグ機構は各球団に対してマイナーリーグ最上位のAAA級のレギュラーシーズンの開幕が1ヶ月ほど延期される予定であることを通達した。当初は現地時間4月6日にシーズン開幕が予定されていたが、マイナーの他の階級と同様に5月上旬の開幕となる見込み。現時点では暫定的に一部のチームが現地時間5月4日、残りのチームは同5月6日にシーズンをスタートするスケジュールが想定されている。

メジャーリーグ機構は今回の決定について「メジャーリーグとマイナーリーグのシーズンをできる限り安全に開催するための慎重なステップであり、各地の球場にファンがすぐに戻ってくることを楽しみにしている」とのコメントを発表。AAA級の開幕延期により、昨季と同様に「代替トレーニング地(オルタネイト・トレーニング・サイト)」のシステムが採用されるとみられている。

昨季は新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、メジャーリーグの試合に出場可能な選手はプレーヤー・プール(60人枠)に登録された選手のみに制限され、プレーヤー・プール登録内かつアクティブ・ロースター外の選手は本拠地に近い「代替トレーニング地」でトレーニングを行い、出番を待った。しかし、昨季とは異なり、今季は4月にマイナーリーグのキャンプが行われる予定のため、「代替トレーニング地」のシステムがどのように運用されるかは不透明だ。

また、メジャーリーグ公式サイトは「AAA級の開幕延期により、選手たちがシーズン開幕前に新型コロナウイルスのワクチン接種を受けられる可能性が高まった」と伝えている。「代替トレーニング地」のシステムを採用することにより、コロナ禍におけるメジャーとマイナーを往復する際の移動を減らすことができ、各球団が選手を管理するのも容易になる。今後は「代替トレーニング地」とマイナーリーグのキャンプをどのように両立させるか、その方法が模索されることになりそうだ。

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