昨季MVPのブレーブス・フリーマン「今季はWS制覇のために戦う」

昨季ナショナル・リーグのMVPに輝いたフレディ・フリーマン(ブレーブス)は日本時間3月3日、臨時打撃コンサルタントを務めるチッパー・ジョーンズと会話するなかで「キミはあらゆるタイトルを手にしてきたけど、まだ1つ欠けているものがある」と言われたという。それはもちろんワールドシリーズ制覇のチャンピオンリングのこと。フリーマンは「もちろん、そのことはわかっている。今季はそれのために戦うよ」と意気込みを口にした。

昨季のブレーブスはドジャースとのリーグ優勝決定シリーズで3勝1敗と先に王手をかけたが、そこから3連敗を喫し、1999年以来21年ぶりとなるワールドシリーズの舞台にあと1勝届かなかった。フリーマンは「僕たちは徐々に目標に近付いている。選手もコーチもフロントオフィスも優秀な人材が揃っている。僕たちはその目標に向かって一致団結しているよ」とチームの状況に手応えを感じている。

ジョーンズはメジャー2年目の1995年、新人王争いで野茂英雄(当時ドジャース)に敗れたものの、ワールドシリーズ制覇を経験。1999年には自己最多の45本塁打を放ってMVPを受賞し、再びワールドシリーズの舞台に立った。19年間のメジャー生活をブレーブス一筋で過ごし、2018年にはアメリカ野球殿堂入りを達成。フリーマンにもジョーンズと同じようなキャリアを歩む可能性が残されている。

もちろん、ワールドシリーズ制覇という目標を達成できなければジョーンズに肩を並べることはできないだろう。また、それと同時に注目されるのが契約延長交渉の行方だ。現在31歳のフリーマンは今季限りで総額1億3500万ドルの8年契約が終了。これからシーズン開幕までのあいだに契約延長に向けた交渉が行われることになる。この交渉が無事に成立すれば、フリーマンはジョーンズと同様にブレーブス一筋でキャリアを終える可能性が極めて高くなる。

「ワールドシリーズ制覇」と「ブレーブス一筋」。フリーマンはこの2つを手に入れて、名実ともにジョーンズの後継者となることができるだろうか。

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