MotoE、2021年初テストがヘレスでスタート。首位はエガーター、大久保光は11番手。冷却にドライアイスを使用する試みも

 3月2日、スペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで、2021年シーズンの『FIM Enel MotoE World Cup』(MotoE)の1回目となる開幕前テストが3日間の日程で行われ、初日はドミニク・エガーター(DYNAVOLT INTACT GP)がトップタイムを記録した。MotoEデビューとなる大久保光(AVANT AJO MotoE)は11番手タイムだった。

 Energica Motor Company(エネルジカ・モーターカンパニー)の電動バイク『Energica Ego Corsa(エネルジカ・エゴ・コルセ)』とミシュランタイヤのワンメイクで、開催3年目を迎えるMotoE。プレシーズンテスト最初のセッションがヘレスで行われた。

エリック・グラナド(ONE ENERGY RACING)/2021MotoE第1回ヘレステスト

 テスト初日は天候が曇り、最高気温が21度のドライコンディションのなか、負傷で欠場したマティア・カサデイ(ONGETTA SIC58 SQUADRACORSE)を除く17名が10時、13時、16時から各30分間のセッション走行した。

 トップタイムは1分48秒478を記録したエガーターで、初めてMotoEマシンを駆った大久保は1分50秒829をマークして11番手となった。また、各チームはセッション後にドライアイスを使用した新しい冷却システムを試している。

アレッサンドロ・ザコーネ(OCTO PRAMAC MotoE)/2021MotoE第1回ヘレステスト

■2021MotoE:第1回ヘレステスト 1日目総合リザルト(編集部集計)

Pos. No. Rider Team Motorcycle Time

1 77 ドミニク・エガーター DYNAVOLT INTACT GP エネルジカ 1’48.478

2 51 エリック・グラナド ONE ENERGY RACING エネルジカ 1’48.602

3 61 アレッサンドロ・ザコーネ OCTO PRAMAC MotoE エネルジカ 1’49.202

4 54 フェルミン・アルデグエル OPENBANK ASPAR TEAM エネルジカ 1’49.270

5 11 マッテオ・フェラーリ TEAM GRESINI MotoE エネルジカ 1’49.491

6 3 ルーカス・トゥロヴィッチ TECH3 E-RACING エネルジカ 1’49.518

7 40 ジョルディ・トーレス PONS RACING 40 エネルジカ 1’49.570

8 18 チャビエル・カルデルス AVINTIA ESPONSORAMA RACING エネルジカ 1’49.734

9 6 マリア・エレーラ OPENBANK ASPAR TEAM エネルジカ 1’50.099

10 9 アンドレア・マントヴァーニ TEAM GRESINI MotoE エネルジカ 1’50.619

11 78 大久保光 AVANT AJO MotoE エネルジカ 1’50.829

12 71 ミゲール・ポンス LCR E-TEAM エネルジカ 1’50.985

13 68 ヨニー・エルナンデス OCTO PRAMAC MotoE エネルジカ 1’51.406

14 19 コランタン・ペロラーリ TECH3 E-RACING エネルジカ 1’51.746

15 14 アンドレ・ピレス AVINTIA ESPONSORAMA RACING エネルジカ 1’52.363

16 21 ケビン・ザンノーニ LCR E-TEAM エネルジカ 1’53.277

17 80 ジャスパー・イウェマ PONS RACING 40 エネルジカ 1’53.970

マッテオ・フェラーリ(TEAM GRESINI MotoE)/2021MotoE第1回ヘレステスト
フェルミン・アルデグエル(OPENBANK ASPAR TEAM)/2021MotoE第1回ヘレステスト

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