自宅で受講できる“オンライン留学” ウィズコロナ時代の語学の学び方に注目

©株式会社サンケイリビング新聞社

大人のオンライン留学

新型コロナウイルスの世界的な流行を受け、学生だけでなく社会人や主婦層にも一気に広がりを見せた“オンライン留学”。ウィズコロナ時代のアカデミックな語学の学び方に注目しました。

出典:リビング兵庫Web
〈取材協力〉

Q そもそもオンライン留学って何?

リアルな海外留学が難しい今、海外の大学や語学学校での本格的な授業を、自宅のパソコンやタブレット、スマートフォンなどで受講できる“オンライン留学”。

「実は20年ほど前から世界的に普及していましたが、日本では教育効果を心配する声があり、あまり知られていませんでした」と海外留学推進協会。しかし、新型コロナウイルスの世界的流行で日本でも利用者が急増。

「オンライン教育への理解が進んだこともあり、日本でもオンライン留学がニューノーマルになりつつあります」(海外留学推進協会)。

授業は10人前後のグループで

一方でマンツーマンのオンライン英会話とはどう違うのでしょう。

「世界各国のクラスメイトと一緒に受講する点が違います。1クラスは最大で10人前後で編成され、授業ではペアワークやグループワークなど、ゲーム形式で問題を解いたり、テーマについて話し合ったりと、楽しみながら実践的に学べるよう工夫されています。画面越しにみんなでダンスをしたり、バーチャル観光ができたりするコースもあります」と、留学ジャーナル。

Q 英語力はどのくらい必要?

「語学学校の一般英語コースでは、基本的に英語力は問いません。初心者から上級者まで17段階もレベルがある学校もあります」と、留学ジャーナル。

海外留学推進協会でも、「英語コースであれば、完全な英語初心者から、ネイティブレベルに近いハイレベルな授業まで、幅広い英語力の方が参加可能です。英語力が上がってきた場合は、より難易度の高いクラスを履修することや、英語力の高い人向けのプログラムを持つ学校に変更することも、オンライン留学では比較的容易」と話します。

いずれにしても、語学コースなら、事前にオンラインテストで受講者の英語力を測り、レベルに合ったクラスで授業を受けられるので、英語力に自信がない人でもチャレンジできるのがうれしいですね。

Q リアルな留学と比べてメリットは?

最大のメリットは、リアルな留学よりもかなり費用を押さえられる点。ビザの必要もなく、渡航費、滞在費、海外保険料、予防接種費用などがかかりません。

「支払方法も、1週間ごとの支払いや、1コースごとに支払えるなど、まとまった費用を一度に支払うのではなく、少額の支払いから始めることも可能です」と海外留学推進協会。実際に留学した場合と比べて費用が10分の1以下になることも珍しくないのだとか。

このほか、「社会人にとっては会社を辞めずに、学生なら思い立ったときに、手軽に受講ができます。今後渡航できるようになったときの準備として、オンライン留学を受講しておいて、現地でリアル留学ができるという、両方を組み合わせたタイプの“ハイブリッド型留学”という受け方も可能です」と留学ジャーナル。

Q 実際にどれぐらいの費用がかかる?

「アメリカのアーカンソー州立大学英語コースなら、週10時間、8週間で9万円。現地の4年制大学付属のコースと同様のカリキュラムでアカデミックな英語を学べます」(海外留学推進協会)。

「カナダの大手語学学校ILACのオンライン留学プログラム2021年度の費用は、2週間5万5000円、3週間6万5000円、4週間7万9000円。内訳は、月曜から金曜まで、3時間(週15時間、20レッスン)のグループワークと1.5時間(週7.5時間、10レッスン)の自主学習。クラス時間の前半と後半に10分程度の休憩をはさみます」(留学ジャーナル)。

\---------------------------------

私たち、オンライン留学で世界が広がりました

出典:リビング兵庫Web

新型コロナ感染拡大をきっかけに、リアル留学前にできる限り英語力を上げようと思ったAさん、増えた在宅時間を自分のための勉強に使いたいと思ったBさん。仕事と両立しながらオンライン留学を体験した女性に聞きました。

「多様な職歴を持つ友人が世界中に」

Aさん(40代・大阪府在住)

オンライン留学では「読む・書く・話す・聞く」の英語力を総合的に上げるための教育法や学習法に工夫が凝らされていました。Zoom機能を駆使したレッスンはまったく飽きることはなく、レッスン時間以外でもメールで指導をしてくださったり質問に答えてくださったり、独学できる教材を山のように教えてくださったり。オンラインというコミュニケーションツールがあったからこそ可能だったと思います。

対面でのコミュニケーションができない代わりに、クラスメイトとWhatsApp(ビジネスアプリ)でやりとりをしたり、Zoomでオンラインパーティーをしたりしました。テストの点数が上がらないときや渡航の目途が立たないときも、同じ境遇にいるクラスメイト同士だから励まし合えたんです。

今では世界中に友だちができました。多くの人が働きながらオンライン留学をしていたので、多様な職歴を持つ人たちと友人になれたことは財産です。

「やりきった証の「修了書」がこれからの励みに」

Bさん(50代・神奈川県在住)

私が選んだコースは17のクラス分けがあり、他校と比べて安価でした。北米の先生が多く、耳慣れた発音で学べるのではないかとも思いました。

実は英語は元々苦手。でも細かいクラス分けがあるので、何とか続けられるかなと思いました。さまざまな国の方と勉強でき、困ったときには先生やクラスメイトが助けてくれたのも心強かったです。

朝6時から3時間の授業で、日本人は私一人でしたが、クラスのみなさんに受け入れられた実感がありました。クラスメイトとブレイクアウトルームでお話したときはとても楽しかった。文法やその他の説明もすべて英語のため、集中力が増し、何より異文化に触れて、視野が広がり前向きになりました。

メールで送られてきた「修了証」は私の宝物です。この経験が、「やればできる」という自分への励みになっています。