【スターダム】〝ゆずポン〟8年ぶりリングで躍動「正直、楽しかった」

ゆずポン(左)は美闘(右)と合体技で長与を攻めた

約8年ぶりの舞台でも色あせない輝きを放った。女子プロレス「スターダム」の10周年記念大会が3日、東京・日本武道館で開催され、団体OGのレジェンドグラレスラー、〝ゆずポン〟こと愛川ゆず季(37)が一夜限定復活。第1試合の「スターダム・オールスター・ランブル」に出場し、新旧レスラーを相手に現役当時と変わらない切れのある動きを見せて観客を魅了した。

〝女子プロレスの現在・過去・未来〟と銘打たれた試合は、女子プロ界のレジェンド・長与千種から他団体の若手までの総勢23人が順番に登場。22番目に現れた愛川は最後にリングインした長与と対峙するや、果敢にミドルキックを連発。ゆずポンキックは受け止められたものの、パイパイアタックを決めるなど大暴れする。

さらにグラドルレスラーとしてかわいがる後輩、白川未奈をタイガースープレックスで沈めたが、最後に残ったウナギ・サヤカとのかかと落としの打ち合いからオーバー・ザ・トップロープで惜しくも優勝は逃した。

2010年にデビューし、11、12年と2年連続で東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」女子プロレス大賞を受賞するも13年に引退。結婚、出産を経て、まさかの復活を果たした愛川。

インタビュースペースに登場すると「8年ぶりのリング、正直楽しかった。武道館で(エグゼクティブプロデューサーのロッシー)小川さんの笑顔が見られて満足です」とホッとした表情を見せた。

だが優勝を逃したことについては「最後、絶対勝ってやると思って臨んだので悔しい。帰って鰻でも食べようと思います」と〝戦う主婦〟としての顔を見せつつ、集まった報道陣を笑わせた。

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