東京五輪の聖火リレーで、神奈川県内を走るランナーの1人から辞退の連絡があったことが3日、県への取材で分かった。2日に県の担当課にメールで連絡があり、辞退理由として「五輪開催について疑問に思うところがある」と伝えているという。
聖火ランナーから辞退の申し出があったのは県内で初めて。県が推薦した68人のうちの1人で、辞退者の氏名の公表は、県が本人の意向を確認している。辞退者が走行予定だった区間は新規ランナーを選定するか、前後のランナーの走行区間を延ばすかなど対応を検討している。
聖火リレーは県内では6月28~30日にかけて実施される。県は「残念に思っているが、本人の意向は受け止めざるを得ない。県のランナーとしてふさわしい方を選ばせていただいたので、できるだけ皆さんに走っていただきたい」としている。