【スターダム】岩谷麻優が同期対決制し世志琥に〝共闘〟コール「一緒の未来を味わってみたい」

試合後に握手をかわす岩谷(右)と世志琥

女子プロレス「スターダム」の10周年記念大会が3日、東京・日本武道館で開催され、シードリングとの対抗戦に出陣した岩谷麻優(28)が世志琥(27)と対戦した。

2人は同じ2011年のスターダム1期生だが、15年の世志琥の退団で袂を分かった。しかし昨年12月26日に世志琥が高橋奈七永とともに後楽園大会に乱入。対戦を要求受けてこの日のシングル戦につながった。

試合は一進一退の熱戦となった。岩谷がトペ・スイシーダで飛べば、世志琥も中指を立てながらの卍固めで応戦する。同期対決は削りあいの様相を呈したが、近距離ラリアートにダイビングセントーンと猛攻を耐え抜いた岩谷が強烈な蹴りで世志琥の突進を止めてから飛龍原爆固め、月面水爆と続けて3カウントを奪った。

試合後、岩谷は「6年ぶりに試合をしてくれてありがとう。6年前と何も変わってない…って言おうと思ったけど、めちゃくちゃ強かった」と息を切らした。さらに今後について「今まで別々の道だったかもしれないけど、これからは違う、一緒の未来を味わってみたいと思いました」。これに世志琥も「ガンちゃん、いや、岩谷。強くなってるじゃねえかよ」として「うちの同期はスターダムにはお前しかいないんだよ。おめえとの未来をこれからもつないでいきたい。今日は負けたけど、このまま終わると思うなよ」と応じた。この一戦が2人の戦いの〝第2章〟幕開けになるか。

また、もう1つの対抗戦は高橋奈七永が渡辺桃を下し「10周年を私なりに盛大にお祝いさせてもらった。次向かってくる奴がいることを願います」と次なる相手の相手の登場を熱望した。

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