【大相撲】進退かかる横綱鶴竜〝不安だらけ〟の出場明言

出場を明言した鶴竜は稽古で汗を流した

いよいよ〝待ったなし〟だ。大相撲3月場所(14日、東京・両国国技館)で進退がかかる横綱鶴竜(35=陸奥)が出場を明言した。4場所連続休場中で横綱審議委員会から「注意」を決議された横綱は「3月場所? それはもう出ますよ。しっかり準備してやるだけ」ときっぱり言い切った。

初場所の休場理由となった持病の腰痛についても「何の影響もないし、しっかりケアしながらやっていけば大丈夫。体も動かせている」と回復を強調した。ただ、不安材料が完全に払拭されたわけではない。2月の合同稽古で相撲を2日間取り、その後は部屋の幕内霧馬山(24)を相手に調整しているが、どこまで相撲勘が戻っているかは不透明だ。

自身が休場している間に正代(29=時津風)が大関となり、関脇照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)が大関復帰をうかがうなど上位陣の勢力図も変化。鶴竜は「いつもの場所と変わらず。特別変える必要はない。相手というより、まず自分との闘いだと思う」と話しているが…。横綱の力を証明し、引退危機を抜け出すことができるのか。

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