マカオ、2021年1月のカジノ税収は63.6%減の約430億円…新型コロナ影響長期化も改善傾向

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大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2020年7月本紙撮影

 このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2021年)1月の歳入は前年同時期から8.3%増の109億9049.5万マカオパタカ(日本円換算:約1471億円)で、年度(1〜12月)予算執行率は11.9%だった。

 ただし、経常的収入に限ると56.9%減の43億3637.1億マカオパタカ(約580億円)にとどまった。

 このうち、ゲーミング(カジノ)税収は63.6%減の32億1273.4万マカオパタカ(約430億円)。年度予算執行率は6.4%で、歳入に占めるゲーミング税の割合は29.2%に。通常は歳入の約8割を占めるが、ゲーミング税収の大幅減に加え、新型コロナの影響長期化による税収減を見越して資本的収入に補填分が計上されたことにより割合が小さくなった。

 歳出は31.6%増の40億5197.4万マカオパタカ(約542億円)で、年度予算執行率は4.4%。大半が経常性費用で、資本性費用はごくわずか(前年同月はゼロ)だった。

 財政収支は69億3852.1万マカオパタカ(約929億円)の黒字、前年同期比では1.9%減。補填分を除外すれば実質赤字。

 ゲーミング税はカジノ粗利益(Gross Gaming Revenue=GGR)がベースとなる(*註)。昨年1月下旬以降、新型コロナウイルス感染症の流行に伴う入境制限を含む防疫措置の強化等によってインバウンド旅客数が激減し、GGRを直撃した。昨年通期のGGRは79.3%の大幅減となる604.41億マカオパタカ(約8089億円)にとどまった。ただし、このところ中国本土との往来制限の緩和が進んでおり、対前年のマイナス幅は2月まで7ヶ月連続で縮小。2月はコロナ影響下で初めて前年同月を上回った。コロナの影響がカジノ売上に大きな影響を与えたのは昨年2月以降。政府は今年通期のカジノ売上を約1300億マカオパタカ(約1兆7399億円)と見込んでいる。

(*註)マカオのカジノに対する実効税率は約38〜39%。GGRの35%に加え、マカオファウンデーションへの拠出分として1.6%、インフラ・観光・社会保障基金への拠出分が2.4%(SJM社のみ1.4%)。