【NBA】ラプターズの渡辺雄太がピストンズ戦で初スタメン

ピストンズ戦で初スタメンとなった渡辺(右)(ロイター=USA TODAY Sports)

米プロバスケットNBAトロント・ラプターズの渡辺雄太(26)は3日(日本時間4日)のデトロイト・ピストンズ戦でNBA入り3年目で初のスタメン出場を果たした。

ラプターズは新型コロナウイルスの感染拡大防止規定により、28日(日本時間1日)のシカゴ・ブルズ戦が延期に。本来は2日(同3日)に行われるはずだったこの日の試合もパスカル・シアカム(26)、フレッド・バンブリード(26)とOG・アヌノビー(23)といった5人の選手が同規定で出場できない状況に、ディフェンスで安定したパフォーマンスを発揮している渡辺がスタメンに抜擢された。

緊張感が漂う表情で、NBAでは初めてスタメンのコールをされて試合開始からコートに立った渡辺の、最初のボールタッチは開始25秒のディフェンスリバウンド。ラプターズは4分で13―3とリードを奪う。

だが選手層の薄さとともにニック・ナース監督とスタッフ6人がベンチ入りできなかったラプターズはその後逆転され、60―69で前半を折り返した。

香川県出身で両親ともに実業団で活躍したバスケット選手。特に母の久美さんは元日本代表主将という渡辺は、ジョージワシントン大から2018年にツーウェー契約でメンフィス・グリズリーズ入り。今シーズンは開幕のメンバー入りの保証のないエキシビット10契約で事前キャンプに参加し、守備力が認められて開幕前にツーウェー契約に切り替わっていた。

NBAではこれまで通算で54試合に出場して平均2・5点、2・2リバウンドを記録している。

© 株式会社東京スポーツ新聞社