2台体制で挑むTGR UK、MOTULカラーの2021年仕様『トヨタ・カローラBTCC』の画像を公開

©株式会社サンズ

 潤滑油のメジャーブランドとしてグローバル展開するMOTUL(モチュール)と、そのイギリス市場での公式輸入業者および販売業者であるWitham Motorsport(ウィザム・モータースポーツ)は、2021年のBTCCイギリス・ツーリングカー選手権に先立ちトヨタ陣営のSpeedworks Motorsport(スピードワークス・モータースポーツ/SWM)と2年間のタイトルスポンサー契約を締結。今季から2台体制にプログラムを拡大するTOYOTA GAZOO Racing UKのトヨタ・カローラBTCCは、新カラーリングで戦うことがアナウンスされた。

 現地法人トヨタGBのファクトリー支援を取り付け、2020年はTOYOTA GAZOO Racing(TGR)として戦ってきたSWMだが、この2021年シーズンを前に、長年1台体制で孤軍奮闘してきた盟友トム・イングラムのチーム離脱を発表し、代わってMotorbase Performance(モーターベース・パフォーマンス)から移籍のロリー・ブッチャーと、シリーズ復帰組のサム・スメルトにステアリングを託すとしていた。

 恒例のシーズン前公式テスト“メディアデイ”を前に、この3月後半にもふたりのフルカラー版トヨタ・カローラBTCCが公開される計画だが、SWMはこの3月1日にも、2014年からチームにオイルを供給してきたモチュールのロゴが描かれた新たな外観のイメージスケッチを先行公開した。

「言うまでもなく、モチュールとウィザムモータースポーツとの関係を、2022年末まで拡大できることをうれしく思う」と喜びを語るのは、SWM代表のクリスチャン・ディック。

「我々にとって、彼らはBTCCでの旅路をともにする忠実なパートナーであり、今回の契約によりその関係を9年もの長期にわたって保証する運びとなった。シングルカー体制で中盤を戦う存在だったチームは、この数年で複数の優勝経験とタイトルチャレンジャーに成長し、彼らの卓越したパフォーマンスと効率性を証明する結果も手にした。すでに両社はSWMファミリーの一員なんだ」と続けたディック代表。

今季から2台体制にプログラムを拡大するTOYOTA GAZOO Racing UKのトヨタ・カローラBTCCは、新カラーリングで戦うことがアナウンスされた
この3月後半にも、ふたりのフルカラー版トヨタ・カローラBTCCが公開される計画だ

■BTCC開幕戦は無観客で開催。第2戦にも影響か

 一方、2021年は5月上旬のスラクストンでの開幕を控えるBTCCは、引き続き新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を考慮して、無観客でのレース開催とすることを確認。

 シリーズ主催者のTOCAは、ファンの来場を目指して開幕戦を遅らせる改訂版カレンダーの策定も実施していたが、イギリス政府の新たな指針を受け、ファンは少なくとも5月17日までイベントに参加できないことが確定的となった。

 開幕の地スラクストンを所有するBARC(ブリティッシュ・オートモービル・レーシング・クラブ)は声明を発表し、次のように記している。

「現在の封鎖制限を緩和するための政府によるロードマップ発表に従い、5月8~9日にスラクストンで開催される2021年BTCCツーリングカー選手権の開幕ラウンドは、残念ながら観客動員をキャンセルした密室で開催されなければなりません」

「デジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)は、少なくとも5月17日まで観客がイベントに参加できないことを確認しました。 5月の開幕戦にファンが参加できないことをお詫び申し上げるとともに、BTCCが8月(28~29日)に再びスラクストンに戻ったとき、みなさんと会えることを楽しみにしています」

 これにより、第2戦を予定するスネッタートンでの1戦も、現状では5月15~16日の日付が予定されており、何らかの影響は避けられないものと見られている。

 また同じくCOVID-19の影響を被った例として、2020年はトレード・プライス・カーズ・レーシングのアウディS3セダンBTCCをドライブした24歳のボビー・トンプソンが、必要な予算を確保できなかったため2021年シーズンのグリッドに並ぶことを断念すると明かし、2022年の本格復帰に向け「こうした発表は本当に残念だが、2022年にBTCCに戻ることを楽しみにしている」と語っている。

イギリス政府の新たな指針を受け、ファンは少なくとも5月17日までイベントに参加できないことが確定的となった
昨季に続き、COVID-19の影響を被るグリッド。24歳のボビー・トンプソンは2022年の復帰を目指す