【NBA】ラプターズの渡辺雄太が初スタメンを振り返り「エナジーが全体的になかった」

初スタメンで無得点に終わった渡辺雄太(ロイター=USA-TODAY-Sports)

3日(日本時間4日)の米プロバスケットNBAでトロント・ラプターズの渡辺雄太(26)はNBA3年目で初のスタメン出場を果たしたものの、10分37秒のプレーで無得点。試合も105―129で敗れた。

ラプターズは試合後のオンライン会見の模様を公式サイトで公開。そこで渡辺は悔しさをにじませた。

新型コロナウイルス感染拡大防止規定で28日(日本時間1日)のシカゴ・ブルズ戦が延期となったラプターズは、この日も選手5人が欠場し、ニック・ナース監督を含む多数のスタッフがベンチに入れず。

渡辺らもこの数日は自主隔離を強いられ、前日に少し練習しただけだった。

その練習でカイル・ローリーやノーマン・パウエルらの主力組に入ったことで「もしかしたら」と思った渡辺は、この日の試合前に正式にスタメンを知らされたという。

役目はピストンズで平均得点ナンバーワンのジェレミー・グラントを止めること。怪我による欠場で守る相手は替わったが「いつも通り自分がやらなければならないことは、スタメンでも変わらない。まずはディフェンスでリバウンドからという気持ちで入った」(渡辺)

こうして立ったコート。守備ではまずまずの貢献をしたものの、前半は約7分でシュートなし。後半開始からの約3分半は3本のシュートをすべて外した。「良くはなかった。大きなミスがあったのかではないけど、エナジーが全体的になかった」と振り返る。

開幕のメンバーに残る保証のない「エキシビット10契約」でキャンプに参加し、現在はツーウェー契約の身分。通常はNBAに帯同するのが「45日間まで」の制限が今シーズンは特例で「50試合まで」となり、さらに緩和される方向になっている。

早く「レギュラー契約」に昇格したい渡辺としてはこの状況も気になるところと思いきや、そうでもない。仮に50試合の区切りがあるままでも、その時点で残り試合数に応じた、帳尻合わせの契約を結ぶことに意味はない、と言い切り「今のままいけば来シーズンは本(レギュラー)契約をもらえると思う」との自信を見せた。

4日(日本時間5日)のボストン・セルティックス戦でシーズン前半が終了。「いいアピールできた試合はあったので、悪くはない前半戦。今日みたいな試合をしているとまだまだ力不足、いい試合と悪い試合の波を減らしていきたい」と今後への抱負を語っていた。

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