【スーパーフードとは?】人気の種類やメリットとデメリットについて

スーパーフードとは

スーパーフードという言葉は知っていても、詳しくはわからないという人も少なくないはず。
しかもアサイー、チアシード、モリンガ、スピルリナなどよく知られているスーパーフードのほとんどが英語名のため、どうしても健康志向な人向けのトレンドと思われがちです。
でも実は栄養価の高さは群を抜いていて、健康や美容の面でもぜひ日々の食生活に取り入れたいものばかり!

そのメリットやデメリットをわかりやすく掘り下げてみます。

【スーパーフードのメリット】
・植物に含まれる栄養素を取り込める
・効果的に栄養を摂取できる
・健康や美容面で効果が期待できる

【スーパーフードのデメリット】
・価格の高さ
・購入できる場所が少ない
・過剰摂取はNG

食品だからこそ安心、手軽、手頃な値段であることが理想的。

安心性については後で個別に掘り下げますが、気になるのはデメリットです。
確かにスーパーフードは高く簡単に手に入らないイメージ。ただそんな状況も今はずいぶんと改善されています。
例えば大手のスーパーマーケットでもチアシードやキヌアなど主なものは比較的安価で手に入るようになりましたし、コロナ禍で利用する人が増えたオンラインショップでもより幅広い種類が購入可能です。

ブームもずいぶんと落ち着き、気付けばスーパーフードはハードルの低いものになりつつあるようです。

また過剰摂取による影響を気にする人もいるかもしれませんが、いくら体にいいと言われるものでも食べ過ぎはやはりおすすめできません。また何らかのアレルギーを持っている人は、自分の体に合うものかどうかは専門家に相談してみて。
「極端な食べ方はしない」ということはお忘れなく。

スーパーフードの定義

「日本スーパーフード協会」によると、スーパーフードの定義は「栄養バランスに優れ、一般的な食費より栄養価が高い」、「一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる」食品などとされています。

参考文献:「スーパーフードの定義と基準」/一般社団法人日本スーパーフード協会 HP

長いあいだ人々によって食されてきた歴史があり、安心して食べられて健康面での効果が期待できるものであることが基準とされています。
つまりスーパーフードとは、先人から引き継いだ食の知恵なのかもしれません。

また、少量にも関わらずたくさんの栄養素が詰まった食品だけでなく、りんごやアボカドなど身近な野菜や果物も含まれ、特定の食品を指すのではないのだとか。

スーパーフードの発祥

日本でその存在が知られるようになったのはつい最近の印象がありますが、始まりは1980年代の北米。
食事療法を研究する医師たちのあいだで、「食品のなかで有効成分がずば抜けて多いもの」を指して「スーパーフード」と呼ぶようになったそうです。

プライマリースーパーフードとは

発祥の地であるアメリカやカナダで、その代表的なものとして知られているスーパーフードのうち「日本スーパーフード協会」が国内で特に推奨している10個のスーパーフードのこと。

【プライマリースーパーフード】

・スピルリナ

・マカ

・クコの実

・カカオ

・チアシード

・ココナッツ

・アサイー

・カムカム

・ブロッコリースーパースプラウト

・麻の実(ヘンプ)

比較的知られていものも多いので、名前は聞いたことがあるのでは?
このうちいくつかをピックアップして詳しくご紹介します。

スピルリナ

約35億年以上も前に誕生した、「地球最古の植物」とされる藻の一種。
ビタミン、ミネラル、たんぱく質などの5大栄養素をはじめ、食物繊維、不飽和脂肪酸、抗酸化作用を示す食物性色素などなんと栄養成分は50種類以上だそう!
藻というだけあり見た目は真緑で、タブレットやパウダーとして売られています。少量を料理やデザートやドリンクに。

マカ

ペルー原産のアブラナ科の植物で、アンデス高地という過酷な環境で栽培されているため生命力豊か!
男性向けのイメージがあるマカですが、実は鉄分やカルシウムなど女性に特に必要なミネラルを含んでいるのも特徴です。
ほのかな甘みや香ばしさを感じる味で、様々な料理と合わせやすい気軽さが嬉しいスーパーフードです。

クコの実(ゴジベリー)

杏仁豆腐や薬膳スープなどに入っている赤い実で、原産国の中国では3,000年以上も前から「不老長寿の妙薬」として漢方や生薬に使われてきました。
抗酸化作用が強いポリフェノールはじめビタミン、ミネラルが豊富なので美肌やエイジングケア効果が期待できます。
ただ漢方的に「熱」の高い食べ物なので、過剰摂取は体が火照る、月経促進などの症状がでることも。妊娠中の女性は特に気を付けた方がよさそうです。

チアシード

スーパーマーケットでも手軽に購入できるチアシードは、メキシコ原産のシソ科植物の種子。オメガ3脂肪酸や食物繊維が豊富で、腸内環境を整えてくれるのだそう。
また便秘や水に浸けると10倍ほどに膨張しジェルのようにぬるっとした状態に。この成分はグルコマンナンという食物繊維で、こんにゃくと同じもの。この膨張感のおかげで食事の量が抑えられダイエットにも効果的!
ただ食べ過ぎると膨らみによりお腹が苦しくなる可能性も。スープやデザート、ドレッシングなどに適度に使うのがおすすめです。

和のスーパーフード

スーパーフードという呼び方こそされていませんが、日本の伝統食も実はスーパーフードの宝庫!「ジャパニーズスーパーフード」として、世界からも注目を集めています。

一日に一度、ご飯と具だくさんのみそ汁とおかず一品という、昔ながらの「一汁一菜」食に。
そのおかずには下記の「ジャパニーズスーパーフード」を積極的に取り込むようにすることから始めてみてはいかがでしょうか。
「ジャパニーズスーパーフード」のカテゴリーから、特に身近なものをご紹介します。

発酵食

納豆、味噌、醤油、麹、甘酒、ぬか漬けなど。
日本ほど発酵食品の豊かで日常的に食している国は珍しいです。菌(微生物)の力を借りて旨味や栄養価を高め、保存まで効くなんて、まさにスーパーフード!

藻類

昆布、のり、ところてん、寒天など。
海の恵みが詰まったミネラルたっぷりの藻類も、みそ汁やご飯のあて、デザートなどとして幅広く食べられています。

伝統自然食品

梅干し、そば、大豆、小豆など。
どれもとても身近で今日からでも食べられるものばかり。
特に梅干しはポリフェノールやクエン酸を豊富に含み、強い殺菌作用があることから古代から健康食品として重宝されてきました。1粒でパワーが漲るパワーフードそのものですね。

まとめ

スーパーフードの種類、メリットやデメリットについて詳しくご紹介しました。
一時期のブームで終わらないのは、やはり効果が実感されていたり、高い期待が寄せられているから。そして実は日本の伝統食こそ、スーパーフードの宝庫だということも知っておきたい嬉しい事実ですね。

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