巨人・広岡の移籍1号はヤクルトへの〝恩返し弾〟 ベンチでウィーラーも喜び爆発

6回に豪快弾を放った巨人・広岡

古巣への恩返し弾だ! ヤクルトから巨人にトレード移籍した広岡大志内野手(23)が、4日に行われたオープン戦・ヤクルト戦(東京ドーム)に「9番・遊撃」で先発出場し、移籍後初となる快音を響かせた。

あいさつ代わりの一発は、文句なしの豪快弾となった。この日迎えた3打席目、石山の投じた3球目・144キロの直球を完ぺきに捉えると、打球はぐんぐんと伸びて左翼スタンド中段まで到達。原監督も納得の表情を浮かべて拍手を送る中、ダイヤモンドを一周してベンチに戻ると、ナインからは手荒い祝福で出迎えられた。

中でも人一倍のリアクションを見せたウィーラーは、身振り手振りで喜びを爆発。合流初日の守備練習では一塁上で共に肩を並べてノックを受けており、先輩助っ人から積極的に声掛けも行われていた。頼れる男のはしゃぎように、広岡本人も照れ笑いを浮かべながらハイタッチを交わし、その気持ちに応えていた。

前日の移籍後初戦では途中出場で2打数無安打、この日も2打席目まで凡打に終わっていたが、気持ちの切り替えが功をなしたようだ。「結果を求めすぎていて固くなっていたので、割り切ってスイングしました。直球でしたが、芯で捉えていい感触でした」と広岡。原監督も「いいものが出たと思いますね。あとは確実性も含めてね、どれだけ勝負ができるかというところでしょうね」と、若武者の奮闘を褒め称えた。

首脳陣の期待に応え、すぐさま結果を残した新戦力。ポテンシャルの高さはヤクルト時代から認められていただけに、新天地で〝未完の大器〟が花開くか、注目だ。

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