名手・ブラッドリーJr.がブリュワーズへ 2年2400万ドルとの報道

「ESPN」のジェフ・パッサンによると、レッドソックスからフリーエージェントとなったジャッキー・ブラッドリーJr.のブリュワーズ移籍が決定的となっているようだ。パッサンは契約条件について「2年2400万ドルで今季終了後にオプトアウト(契約破棄)できる」と伝えている。クリスチャン・イェリッチ、ロレンゾ・ケイン、アビサイル・ガルシアがいるチームにブラッドリーJr.が加入することになり、起用法が注目される。

現在30歳のブラッドリーJr.は2011年のドラフト全体40位で指名されて以来、レッドソックス一筋でプレーしてきた。2013年にメジャーデビューし、メジャー8年目の昨季は55試合に出場して打率.283、7本塁打、22打点、5盗塁、OPS.814の好成績をマーク。3年連続で打撃不振が続いていたが、4年ぶりに8割台のOPSを記録した。

最大の魅力はハイレベルなセンターの守備であり、ゴールドグラブ賞こそ1度(2018年)しか受賞していないものの、昨季は短縮シーズンのなかで守備防御点+5をマーク。2014年に+16、2016年に+14、2017年に+15を記録するなど、球界トップクラスの守備力を誇っている。

また、2016年から3年連続でポストシーズンに出場した経験もあり、2018年にはワールドシリーズ制覇を経験。この年のリーグ優勝決定シリーズ(対アストロズ)では打率.200ながら2本塁打、9打点、OPS1.067という活躍を見せ、MVPを受賞した。

気になるのはレギュラークラス4人が集まった外野手の起用法だ。左翼のイェリッチは不動のレギュラーのため、中堅と右翼の2ポジションでケイン、ガルシア、ブラッドリーJr.の3人が併用されるとみられる。ケインとガルシアが右打ち、ブラッドリーJr.が左打ちであることを考えると、相手投手が右腕のときは中堅ブラッドリーJr.、右翼ケイン、左腕のときは中堅ケイン、右翼ガルシアという形が予想される。

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