エースの〝カミナリ〟にピリッ! 巨人・大城が好守で猛アピール

ベンチで菅野(中)と話し込む大城(左)

エースの「注文」が、女房役に火をつけた。巨人の菅野智之投手(32)と大城卓三捕手(28)の〝スガシロ〟コンビが、4日のヤクルト戦で先発出場。投げては菅野が3回無失点、大城が適時打&盗塁阻止と好守で躍動した。

昨季に達成した史上初となる無傷の開幕13連勝の立役者となった大城だが、先月まで行われていた春季キャンプでは、菅野のブルペン入りの際に1度もマスクを被らなかったという意外な事実がこの日発覚。これにはエースも「今年、ブルペンにも受けに来なかったので、そこはちょっと怒った」と苦言を呈さずにはいられなかった。

先輩右腕からの「お叱り」を受けて発奮したのか、大城はこの日の試合で攻守にわたってハッスルした。2回一死一、三塁とピンチの場面で、ヤクルト側が仕掛けた重盗を強肩で阻止。なんとか危機を脱すると、3回には相手先発・小川から右前適時打を放ち、貴重な追加点を奪い取った。

これには原監督も「やっぱり(大城には)しぶとい打撃もあるしね。守備も含めてね。仮にもベストナインだからね、舐めてもらっちゃ困るよ」と笑いつつ〝原節〟で称賛。大城本人も「練習でやってきたことがしっかり試合に生かせたのかなと思います」と、まずまずの手ごたえを口にした。

今季は、昨季序盤に自打球によるけがで長期離脱していた小林が一軍に復帰。激しい正捕手争いが予想されるとはいえ〝スガシロ〟の〝シロ〟は負けじとアピールを続ける。

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