【ソフトボール】絶好調のエース上野 指揮官絶賛も「バッターが立つと変わる」

上野由岐子

東京五輪で金メダルを目指すソフトボール女子日本代表のエース・上野由岐子投手(38=ビックカメラ高崎)が早くもギアを上げつつあるようだ。

新型コロナウイルスの影響で1月の強化合宿は中止。3日から沖縄で始まった強化合宿が五輪の代表メンバー発表前最後のアピールの場となるため、上野は「緊張感がある。おのおのがやるべきことに集中している感じ」と神妙に語った。

4日の練習では「チームの合宿を終えての参加なので、いい状態で入っている」とノックや走り込み、投球練習などで汗を流した。順調な仕上がりぶりに宇津木麗華監督も「何年ぶりかにスピード、キレのあるボールが投げられている。打者出身の私から見ても勢いがある。そこはすごくうれしいというか安心した」と絶賛した。

とはいえ、上野自身は至って冷静。「ブルペンでいいボールを投げていても、バッターが立つと変わる。バッターに対してもどういうボールを投げるか判断する上で、ゲーム勘をつくっていきたい」とさらなる高みを見据える。

悲願の五輪Vへ、鉄腕右腕はまだまだ進化を続けていく。

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