高い表現力でストーカー役がハマった山崎育三郎

俳優の山崎育三郎が、4月2日と9日の2週にわたって放送されるテレビ朝日系ドラマスペシャル「殴り愛、炎」で主演を務めることを、各メディアが報じた。

同作は放送作家・鈴木おさむ氏が脚本を手掛ける“底なしクレイジー”な恋愛ドラマで、いびつな愛の炎に包まれた男女5人の、嫉妬、誘惑、復讐、裏切りなどの激愛模様が描かれる。

山崎は、過去一度も人を殴ったことがない人格者で、神の手を持つ心臓外科医役。ところが、瀧本美織演じる婚約者で看護師と、市原隼人演じる、(瀧本美織演じる)婚約者が高校時代に思いを寄せていた男性と、心が惹かれ合っていくのを察知し完全ストーカー化。想像をはるかに超えた行動にまで出てしまう役どころだ。

山崎は、「僕自身も新しい自分を発見できて、面白かったです!」とコメントしている。

「鈴木氏のドラマといえば、水野美紀が狂気じみた役を演じた『奪い愛、冬』、田中みな実が、リミッターがふり切れた役を演じた『M 愛すべき人がいて』など話題のドラマを手掛けたが、まさか、正統派俳優の山崎にストーカー役を演じさせたのは驚き。予告編を見る限り、声が通って目力が強いので、かなりの恐怖心を抱かせそうな役に仕上がっていた」(テレビ局関係者)

山崎は14年の所属事務所移籍をきっかけに、それまでのミュージカルからテレビドラマにも進出。

昨年春には、同年度前期放送の「エール」でNHK連続テレビ小説に初出演。窪田正孝演じる主人公の幼馴染で歌手となる佐藤久志役を演じた。

劇中で「栄冠は君に輝く」を歌ったことから、元々は8月10日の夏の甲子園初日で、甲子園球場内でその歌を歌う予定だったが、新型コロナウイルスの影響で甲子園は中止となって果たせず。

朝ドラの翌年、これまでのイメージを一変させるような強烈な作品がめぐってきた。

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