MLB、毎年6月2日を「ルー・ゲーリック・デー」に制定 ALS患者支援で、米報道

ヤンキースで活躍したルー・ゲーリック氏【写真:Getty Images】

「史上最高の一塁手」、筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断され引退

大リーグ機構(MLB)が今季から、毎年6月2日(日本時間3日)を「ルー・ゲーリック・デー」に制定することが分かった。米スポーツ局「ESPN」が伝えた。「ルー・ゲーリック病」とも言われた筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者団体らからの要請を受けたものだという。

同局によると、機構は3月4日(日本時間5日)に同計画を発表する予定で、6月2日はゲーリック氏の命日。「ルー・ゲーリック・デー」には、ユニホームにゲーリック氏を称えるワッペンが付けられ、現役時代の背番号4からとった「4-ALS」というロゴが球場中に掲げられるという。機構はこの日をALS支援のための寄付金を集める機会とする考えだ。

ヤンキース一筋で活躍したゲーリックは、1934年に3冠王を獲得。2度のMVPを受賞するなど「史上最高の一塁手」と称された。1925年から1939年の14年間に渡り、当時の世界記録となる2130試合連続出場を果たすなど「鉄の馬」と呼ばれていたが、体調に異変を感じて自ら欠場。後にALSと診断され、同年に引退した。1941年に37歳の若さで死去。1939年には米殿堂入りを果たし、背番号4はヤンキースの永久欠番に指定されている。(Full-Count編集部)

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