ACO、2021年ル・マン24時間の延期を発表。8月21〜22日にリスケジュール

 3月4日、ル・マン24時間、WEC世界耐久選手権を運営するACOフランス西部自動車クラブは、6月12〜13日に予定されていた第89回ル・マン24時間耐久レースを8月21〜22日に延期すると発表した。衛生対策を徹底しての観客動員の可能性を見出すためだとしている。

 2020年、新型コロナウイルス感染拡大の影響により9月に延期され、無観客で開催されていたル・マン24時間。2021年のル・マン24時間は、WEC第3戦として当初本来のレーススケジュールである夏至に近い6月12〜13日に予定されていたが、2021年もリスケジュールされることになった。

 ACOでは、この変更の理由について「コンペティター、パートナー、そして観客に可能な限りの可視性を提供し、WECのカレンダーを維持するため」にシーズンの早期の段階で決断を下したとしている。ル・マンで開催されるその他のイベントについては現在日程変更は予定されていないが、ACOではこの変更で影響を受ける可能性があるさまざまなイベントの主催者と緊密に協力しているという。

 またACOは、ハイパーカー規定が導入される2021年のル・マン24時間では、「ファンが参加することを大いに望んでいる」と観客動員を実現させたいことを強調した。チケットの詳細は、4月下旬に発表される。

「非常に困難をともなう決定ではあったが、ル・マン24時間を2年続けて無観客で開催することは考えられない」とACOのピエール・フィヨン会長はコメントした。

「我々はこうした事態を回避し、コンペティターに対してシーズンの見通しを伝えたいと思っている。我々は健康上の予防措置をとり、安全なイベントを開催するためにハードに働いている。ハイパーカーがデビューする2021年のレースは、興奮するものになるはずだよ」

現地時間14時30分にスタートが切られた第88回ル・マン24時間レース

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