センバツ出場 大崎高で壮行会 「先輩のためにも全力」決意

全力のプレーを誓う野球部員=西海市、大崎高

 19日に開幕する第93回選抜高校野球大会に出場する県立大崎高野球部の壮行会が3日、長崎県西海市の同校で行われた。春夏通じて初の甲子園に、秋山章一郎主将は「(昨夏の大会中止で)甲子園に行けなかった3年生のためにも全力でプレーする」と決意を述べた。
 壮行会を前に県高野連の西田哲也会長が秋山主将に選抜旗を授与。「日本の西の小さな高校がどんな試合をするのか注目されている。大崎と西海市を全国に知らしめる代表として、正々堂々、はつらつとしたプレーを期待している」とエールを送った。
 壮行会で酒井俊治校長は、同校が1962年夏、佐賀・長崎の1枠を決める西九州大会決勝で惜敗したことに触れ、「今回の出場は当時の球児、地域の夢もかなえてくれた」と強調。笠原凌真生徒会長が「気(き)魄(はく)、克己(こっき)、英知の校訓のようにどんなピンチも、ものともせず、邪念に打ち勝ち、記憶にも記録にも残るプレーで甲子園を盛り上げて」と激励した。
 壮行会では県立小浜高(雲仙市)の吹奏楽部と顧問が今大会用に収録した大崎高校歌も披露。秋山主将は「勝って全力で歌えれば」と誓った。


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